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玉堂デスヨ。

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癒しの日常と、気がついたあの事。人生が豊かになる一瞬。 怪談、恋愛以外の作品も。
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2021年5月の記事一覧

「熊楠吠える」・・・こんな男が今欲しい。無頼の博物学者南方熊楠。

『熊楠吠える』 明治三十九年。全国の氏神や郷社を 神道系の神社に統合整理する『神社合祀令…

夢乃玉堂
3年前
35

「二度と帰らぬ」・・・幻の漫画。消えた作品を求め続ける虚しさよ。

『二度と帰らぬ作品』 以前、「絶筆」をテーマに怪談を書いたことがあった。 その発想の元に…

夢乃玉堂
3年前
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「禍々しく萌える」・・・ホラー作家の猫漫画

『禍々しく萌える』 コミックや文芸を問わず、猫を飼う作家は多い。 そしてそのほとんどが、…

夢乃玉堂
3年前
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「太っちょ。マルガレータ」・・・タリンの伝説。あだ名は、付ける人の人格を表す。

街を訪ねると、ほんの些細な事から、 そこに住む人の思いを感じることがある。 『太っちょ。…

夢乃玉堂
3年前
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「中国嫁日記」井上 純一 著

実は、実体験漫画が大好きで、そのはしりとも言える「たたかうお嫁さん」けら著を見つけて何気…

夢乃玉堂
3年前
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「お六櫛」・・・櫛が繋ぐ不思議な縁。

街道で出会った櫛は、心の底まで梳いてくれる。 それは人と人とを繋ぐ街道そのものであるかも…

夢乃玉堂
3年前
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「春を待つ」・・・ではなく、春を目指すのだ。

「コロナ後の世界は、経済危機の中で使い切った貯金の残高を眺めながら明日の食い扶持を模索する人々と、経済危機を余裕で乗り切りながらも恐怖で足がすくんでお金を使えない人々の合間を、静かに燃える勇者が駆け抜けていく。そんな世界になるのではと思っています。」 これは一年ほど前、薄い膜のように絡みつく苦難の日々の中で、別のサイトに書いた文章だ。 この時は、来年には新たな展開が始まり、静かに燃える勇者の胎動が感じられるのではないかと、考えていた。 一年経って、どう変わったかと言うと、

「20XX年のおもてなし」・・・あなたの見ている者は、本物ですか?

18日火曜日に放送された朗読の台本を一部加筆したものです。  『20XX年のおもてなし』…

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夢乃玉堂
3年前
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「若返り」・・・人生をやり直せるなら。いつの時代を選ぶか?

もし人生をやり直せるなら、と考えたことがある人は少なくないでしょう。 では、もしやり直せ…

夢乃玉堂
3年前
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続編は変異。ちょっと刺激が強すぎる

「アンドロメダ病原体」 あのマイケル"ジュラシック"クライトンの1969年に出版されたデビュー…

夢乃玉堂
3年前
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「原作アリ映画の恐さ」・・・吉凶を判断する境界線は?

『原作あり映画』 昔から小説や戯曲を原作とした映画やTV番組は多く作られています。 最近で…

夢乃玉堂
3年前
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「ものつくりに必要なもの」・・・楽しんで作られたものはそれだけで楽しい。

映画やアニメに詳しい人なら知っていると思いますが、撮影に入る前、または原画を書き始める前…

夢乃玉堂
3年前
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「裏を見る時にヒントになることは?」・・・視点を変えると見えてくるもの。

『世紀の対決。その裏側』 2019年公開の映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウ…

夢乃玉堂
3年前
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「コーヒーもう一杯」は、急に一人ぼっちになったときに読みたい本 。

急に一人ぼっちになったときに読みたい本 「コーヒーもう一杯」山川直人。 独特の画。穏やかで凶悪事件など起こらないストーリー。 それでいて、惹きつけられる魅力がある。 このマンガの世界観の中に入っていきたいと素直に思える作品。 例えるなら、ある日突然、自分が雑踏の中でたった一人であることに気付き、恐ろしいほどの孤独に囲まれる。そんな瞬間に読みたい本です。 山川直人という人は、犬丸りんや郷田マモラ、井浦秀夫のような唯一無二の漫画家であると思う。 このほか、芥川龍之介を漫画