都知事選の前に
言っておきたいことがある。というと偉そうに聞こえてしまうと思うので、すみません、言わせてください(笑)
今回の都知事選は当初の予想を覆して非常に楽しみ。なぜなら、政策に共感できる候補者がいるから。誰とは言わない。が、恐らくバレると思う。
まず、私が以前から変えたいと思っていたこと、それが東京一極集中の緩和。自分自身も東京に住みながら福岡で起業するというバーチャル起業(これについては追々はなしていきます)を実践してきました。福岡が好きという理由だけですけど(笑)
でも、これは福岡が東京と並ぶ都市になると経済的にも良いと考えているからでもあります。規模的にみたら何の役にも立っていませんが…
都市の価値を分散させて、挑戦できる場所の選択肢を増やすこと。これが東京一極集中の是正の先に見据える世界です。個人的には過密もダメだけど過疎もダメ。過密は人との交流が複雑になるけど、過疎は人との交流が深すぎて干渉しすぎる。なので、適度に「なんとなく知っている人たち」で構成できる地域だと活性化を進めやすい気がしています。
まぁ、ここまでは政策として同じようなことを話す候補者が居てもおかしくないですが、今回楽しみにしている候補者の言葉で一番刺さったのが、政治家に対する考えです。
私は常々「政治家が政治家を生業にしてはいけない」と思ってきました。この精神、スケールがめちゃくちゃ小さくなって恥ずかしいのですが、私がシステム開発の営業をやっている頃に培ったものです。
せっかく作ったシステムが、結果的に使われないというケースが時々あったんですね。でも、会社としては生きていくために使われないシステムでも開発して売上を立てていかないといけない。でも、使わないんですよ。使わない、使えないだろうなと思っていても、生きるために売る。これって完全に本質から逸れているじゃないですか。
政治家が政治家を生業にすると、政治家として生きていくためには、たとえ意味のない、結果をださないことに対してもお金を使ったり、得たりしないといけない。このお金って多くは税金ですよね。これって純粋におかしいと思ったんです。
その、政治家を生業としない政治を目指す候補者が現れた。自民党の裏金問題、お金のかかる政治、その政治のために徴収される税金、更には弱者からも税金を徴収するインボイス、経営者が無駄な出費を強いられる定額減税、不条理な税に対する政治家と一般市民の格差。今の政治に辟易としていた中に一筋の光明が見えた気がします。
都知事の座は奪えないかもしれないけど、今回の都知事選が腐りきった政治を変える転換期になることは間違いないと思います。
UnsplashのClement Souchetが撮影した写真