自社のフィロソフィを設計する
京セラ「稲盛和夫」さんのフィロソフィは経営哲学だが、行動指針でもあり、JALの再建にも大いに活躍したことは有名である。
稲盛さんほどのフィロソフィは到底つくれないにせよ、自分自身がこれまで省察と改善を繰り返してきた結果としての行動指針はつくれそうだと思った。
とはいえ、初版は実際に会社で試してみて、従業員の行動と照らし合わせながら、しっくりくるものにアップデートが必要。これもまずはやってみるという行動最優先の考え方だ。
考えてみれば、従業員がもともと意識の高い人ばかりであれば、山本五十六先生の「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば人は動かじ」を実践するだけでも効果は大いにありそうだが、意識を上げてあげる必要がある人に対しては、わかりやすく、腑に落ちる行動指針が求められると思う。
そこで、私が来年参加する予定の会社のフィロソフィをつくってみた。
自社のフィロソフィ(初版)
夢を持ち、働く源泉をつくる
働く源泉はワクワクする自分の未来を想像することである。
文句と提案はセット
文句を言うときは、改善方法と合わせて提案しないと、身勝手を晒すことになる。
苦しいときは早めに相談
誰もが苦しい時がある。苦しいときこそ相談して解決策を見出そう。
たいまつは自分で持て
どんな立場や役割であっても、自らが先頭に立って進むことを心がけよう。
常に省察・改善
誰もが正しい行動をするわけではない。間違っていても振り返って改善することで成長することができる。
井の中の蛙になるな
自分の考えやスキルは小さな世界での物事でしか無い。自分を俯瞰して違った考えや異なるスキルがあることを認識しよう。
安定は衰退のはじまり
努力を続けて、ようやく安定したとホッとした瞬間から衰退は始まっている。一息ついたら次の安定に向けてまた動き出そう。
新たな経験は自分の資産となる
新しいことを始めるのは荷が重い。だが、最初の苦労を乗り越えることで、次に同じことが起きたとき余裕が持てる。最初の苦労は自分にとっての資産となる。
怒りは恐怖
怒りやいらだちは不安から生じている。まずは何に不安を感じているのか?どうすれば不安が解消するか?から考えよう。
ネガティブはネガティブしか生まない
悪い方向に考え続けると、負のスパイラルに陥る。ネガティブなときこそ前向きにポジティブなマインドに切り替えよう。
「ありがとう」と言わせよう
「ありがとう」はポジティブマインドの源泉だ。感謝される行動と合わせて、自ら「ありがとう」を言えるようになろう。
相手は自分
相手に対する態度や行動を今一度振り返ろう。相手が自分だったらどう思うか?を考えると変えるべきものが見えてくる。
心に余白を持つ
気持ちに余裕がないと嫌な自分が見えてくる。夏休みの宿題は今すぐ終わらせて、素敵な自分を維持しよう。
時間にはお金以上の価値がある
時間を有効に使うことで決められた金額以上の価値を生み出せる。生きた時間とするか、死んだ時間とするかは自分次第である。
挑戦をし続ける
夢を現実に引き寄せるため、常に挑戦をし続けよう。挑戦をし続けることで明るい未来が見えてくる。
採用されるかどうかはまだ決まっていないのだが、このフィロソフィを実際に使ってみて、意識レベルや行動がどう変化するか、今から楽しみでならない。