『崩し』の落とし込み方
サッカーにおいて1番難しいゾーンがアタッキングサード(ピッチのラスト1/3)。
このエリアは自陣からのビルドアップに比べると外的要因が多く絡んでくるため、攻撃をオーガナイズしづらく、相手も人数をかけてゴールを守るので攻略が最も難しいとされている。
そんなアタッキングサードを攻略にするにあたって再現性のある『崩し』が重要になってくる。多くの指導者は『崩し』の落とし込み方を知らないがために、ドリブル突破やクロスを放り込んで空中戦に強い選手に委ねるような個人戦術に依存しがちであるが、より効果的に得点を奪いたいのであれば『崩し』をチームに落とし込むことは必須となる。
ドリブル突破や高い打点のヘディングが悪い訳ではなく、個人戦術を発揮できるようなタレントがいるのであれば使わない手はないのだが、現実的にはそう簡単にそんなタレントを持つ選手は出てこない。となると、監督やコーチは「チームとしてどうやって得点を奪うか」ということを考える必要がある。
そこで今回は『崩し』の原則と原則の落とし込み方についてまとめていく。
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