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CBのクロス対応

サッカーの得点は個人の能力に依存していると言われている。当然チームとして『崩し』と言われるようなゴールに迫っていく方法を構築することで得点機会の増加は見込めるが、最後のシュートを決めるという点においては個人のシュート技術やスキル、ボールの受け方などに依存している。従って、昨今の強いクラブには点の取れるFWや能力の高いフィニッシャーが在籍している。

プレミアリースを制覇したマンチェスターシティには昨シーズンの得点王となったフィニッシャーであるハーランドがいる。

ゴールを奪うことが個人に依存しているとなると、「いかにそのフィニッシャーを封じ込むことができるか」ということが失点をしないあるあは失点を減らすということに繋がってくる。

チームを組織化して守るということは大前提であるが、いくら組織化していたとしても空中戦の競り合いでDFが負けて失点というシーンも沢山見てきたのではないだろうか。

失点の少ないチームの共通点として「チームとして守備の原則が整理されている」ことと「個人戦術で優れたDFがいる」ということが考えられる。ゴールがセンターラインにあるというサッカーの性質上、特に『CBの能力』は失点の増減に大きく作用する。中央で高い守備力を持ったCBがいれば、相手に質的優位をゴール前で発揮させることは少なくなるはずだ。

そこで今回は2023/24シーズンのプレミアリーグで最小失点のアーセナルのCBから『CBの個人戦術』について学んでいく。

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