産婦人科医

産婦人科専門医@関西。 女性の健康に役立つ発信を目指します。

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最近の記事

FIGO staging of endometrial cancer: 2023

原著:https://www.figo.org/news/figo-staging-endometrial-cancer-2023 子宮内膜癌のFIGOステージングが改定され、驚くべき内容となっています。 今までのステージングは腫瘍の「広がり」のみ判断するものでしたが、今回の改定から「組織型」も考慮に入るようになりました。 かつ、ProMisEで提唱された分子分類が組み込まれ、この検査が強く推奨されていきます。 特にI、II期の分類は全く異なっています。 ・Non-ag

    • 2023.3.27 published; NRG-GY018/Keynote-868 Pembrolizumab plus Chemotherapy in Advanced Endometrial Cancer

      https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2302312 背景 子宮内膜がんの標準的な第一選択化学療法は、パクリタキセル+カルボプラチンです。化学療法にペムブロリズマブを追加することの利点は、まだ不明である。 方法 二重盲検プラセボ対照無作為化第3相試験 初発のstage III,IVA,IVBまたは再発子宮内膜がん患者816名を TC+Pem vs TC +プラセボに1:1の割合で割り付け ペムブロリズマブまたはプラセボの

      • noteはじめました

        自分の勉強まとめとして。 なるべくpublishされたてのホヤホヤ論文を黙々とまとめる予定です。 模索中。

        • 2023.3.31 published;Surgical Outcomes and Complications of Laparoscopic Hysterectomy for Endometriosis: a multicentric cohort study

          DOI:https://doi.org/10.1016/j.jmig.2023.03.018 研究目的:子宮内膜症/子宮腺筋症に対する腹腔鏡下子宮全摘術(LH)の術後morbidityを、手術成績と合併症の観点から検討 デザイン: Retrospective multicentric cohort study. Setting: ヨーロッパの低侵襲性紹介センター8施設 患者: 2010年1月から2020年12月 病理学的に確認された子宮内膜症および/または子宮腺筋症