【SCENIC TURNOUT】荒野を駆ける……まで(1)
Ⅰ.はじめの前に
三日坊主どころか記事二つ書いただけでnote辞めたぞ、あいつ。
とは言わせない。お久しぶりです。It's been a while.
個人的な用事が重なり今月は執筆や記事の仕上げに手をつけられず、いくつかスマホで記事の案を書き溜めるだけになっていた。ようやく少し余裕ができたのでまた不定期で更新していきたい。
Ⅱ.はじめに──SCENIC TURNOUT?
前回記事ではアメリカ・ドライヴ初日のエピソードを紹介した。
(前回記事:No.2 荒野を駆ける(1)|GymSlideBoy (note.com))
しかしもしかしたら親愛なる読者の皆様の中にはこう思う人もいるかもしれない。
「いや待て。しれっとアメリカの車移動の話してるが、車はどこから出てきた」
「車、借りたのか? どうやって?」
「えっ運転怖くないの?」
もっともな感想であろう。
今回の記事では、(早くも)本編から逸れて番外編ということでアメリカ・ドライヴを敢行した経緯や車を借りるまでの流れを記したい。なお、ハウツーなども含まれてくるがあくまで筆者の体験であり現時点でも同じとは必ずしも言えない。(また、下書きしているうちに記事がだいぶ長くなったので二つに分けることとした。)
今後も番外編的にいろいろ書きたいので、ナンバリングしている本編記事と異なりSCENIC TURNOUTというタイトルをつけてみた。
Ⅲ.アメリカ・ドライヴの準備
1.なぜ車で移動?
アメリカ・ドライヴを決めた経緯は極めてシンプルだ。アメリカ横断の手段を考えていた時のこと。
「なんか……アメリカの荒野を疾走したい!」
という筆者と友人の(雑な)願望が、幸か不幸か一致を見たのであっさりと旅程に車移動が組み込まれることとなった。
思い返すとアメリカ・ドライヴの期間を決めてから飛行機日程も組んだのでかなり我々の旅程では比重の大きかった時間と言えるだろう。
2.目的地
アメリカ・ドライヴの出発地はサンフランシスコ、終着点はテキサス州ダラスとした。
アメリカ横断予定だった筆者らとしては、東海岸の都市の運転は厄介そうなので中部あたりで切り上げて飛行機に切り替えたいと考えていた。
なお、筆者らの(雑な)願望には「テキサスで肉を食べたい」というものもあり、それを満たすとなると位置が手ごろなダラスを到達点に定めることとした。
3.車を予約する
レンタカーはインターネットで予約可能だ。その場で話し合って借りたいといった希望がなくスムーズに旅程を進めるなら予約していくのが楽だろう(英語話して借りるより正確でハードルも低い)。
値段は車種と借りる期間によって異なり、保険や乗り捨てなどのオプションをつけるほど支払いが嵩む(個人的にはアメリカを走るのでピックアップトラックを選びたい気持ちはあったが、値段がネックになってやめた)。
なおアメリカの普通車はAT車が主流だがMT車が日本よりは普及していると聞いたのでAT車希望であることをしっかり伝えるのが重要。AT限定免許だとしても、国際運転免許証にそうした記載はされない。
4.営業所へ行く
友人が車を予約してくれていたので、予約時間である朝9時頃に店を訪問した。当然秒で車を借りてスムーズに行……かなかった。
割と待たされた。何のための来店予約。
でもここはアメリカ。裏には何人かスタッフがいる雰囲気なのに、客が列をなしても受付がお兄さん1人のワンオペ状態のまま、ゆっくり手続きしている光景を見て日本でないことを実感した。
免許証を見せるなどの手続きが無事終了し、いよいよ車と対面! ……の前に「今から洗車するね」とスタッフが告げる。更に待たされた挙句、結局入店から車を借りるまで1時間かかった。いや、いま洗いますか車を。何のための車の予約。
でもここはアメリカ。サービスに丁寧さと正確さと速さが要求される日本ではない。雑なサービスを体験して日本の良さを実感するのも異国を訪れる醍醐味の一つだ。日本のサービスにもこのくらいの余裕があっても良いと思う。
5.車に乗りこんで走行前の確認
車庫には黒いセダンタイプの車、シボレーのマリブ(MALIBU)が置かれていた。筆者は「マリちゃん」というニックネームを勝手につけ、アメリカ・ドライヴ中に愛でることとした。
客が現れてから洗車するというスタンスだったため、初対面のマリちゃんはこの上なくピカピカだった。水も滴るいい車。
マリちゃんに乗り込んで試行錯誤すること約15分(これは見慣れないレバー相手に奮闘していた時間)。なんとか座席の調整などが済み、一応は出発できる状態となった。
ところで、ワイパーとウインカーのレバーの位置も運転前に確認しておきたい。前回記事にも記した通り、日本の車とは基本的に位置が左右逆になるからだ。右手でワイパーの、左手でウインカーの操作をすることになる。頭でわかっていても実際になじむまでは数時間かかる。
6.借りた時の状態を記録
車を借りたら直後に撮影し、返却と支払いが完了するまで残しておく必要がある。目的? 勿論自分がいかにナイスな車を借り一緒に走ったか思い出に残すためだ! と言いたいが、後で余計な出費を防ぐことが目的。
違反金や修理代などは後で加算して請求される。元からあった傷や汚れに対して後から「おまいだったのか、傷をつけたのか」などとイチャモンをつけられてお金を請求される可能性があるので、写真や動画を見せて対応できるようにする。
Ⅳ.おわりに――出発!
全員乗り込み、荷物も入れたらドアに鍵をかけたら出発!
(鍵は走行前に念入りにチェックしたい……何かの隙に一瞬でドアを開けられて荷物を盗られるなどのリスクがある。マリちゃんはRレンジに入れると自然と全ドアがロックされる仕様だった。これがアメリカの車の標準装備なのかオプションなのかは不明)
個人的に運転開始直後一番気を付けたのは右車線の走行。例えば店に立ち寄って休憩して道路にまた戻る時、交通量が少ない道路ではうっかり左車線に入りそうになるからだ。
上2つの写真はサンフランシスコで撮ったものだが、筆者らがこの後同市を出る際、ケーブルカーやハイウェイへの合流に苦戦したのは前回記述した通りだ。繰り返すが友人は本当にGJだったと思う。
なお、交通量の多い都市部を抜けると風景は打って変わって緑が多くなり、車も少なくだいぶ運転しやすくなるし、筆者らのアメリカ・ドライヴは大体がそういった区間だった。過去に戻れるなら、ドライヴ開幕前の自分に「結構楽しいからビビりすぎるな」と伝えたい、などと思っている。
【SCENIC TURNOUT】荒野を駆ける……まで(1)終
【補足】
1.使用した写真の撮影場所
(図1)モニュメントバレー周辺(ユタ州かアリゾナ州)
(図2)テキサス州アマリロ手前の風力発電機
トプ画と(図3)キャデラック・ランチ(テキサス州アマリロ)
(図4)レンタカーの営業所が近かったのでなんとなく載せてみた写真。
(図5)UT-12はユタ州を走る道路。景観が良いというので通ってみた。
(図6)と(図7)サンフランシスコ市内
(図8)カリフォルニア州なことだけはわかる(サンフランシスコを出てそれほど経っていない頃撮った)
2.次回投稿予定記事
次回は本編として、引き続きアメリカ・ドライヴか国を変えてイタリアを計画している。また、元々この記事は一つだったものを分けたため、次回SCENIC TURNOUTは今回の続きになる予定。
今回も最後まで読んでくださった読者の方に、精一杯の感謝を捧げたい。