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俺は天才じゃない。だからこそ進化できた

自分は高校生の頃、日本体操男子からは1名しか派遣されない4年に1度行われるユース五輪2014に出場したり、メダルも獲得しました。
その他にも高校選抜や全日本ジュニアやインターハイでは団体優勝、個人総合優勝を経験しました。
そんな自分が高校生の時に考えていたこと、少しまとめてみます。

ノートはまだ開始して間もないので、読みづらいかもしれませんし、引き込まれもしないかもしれませんが、暖かく最後まで目を通して頂けたら嬉しいです。

l_2ロゴ有り

とにかく高校生の時によく考えていたのは、体操でより自分らしさを表現するために武器(魅力)が沢山欲しい。
そこで私はとりあえず、(秀でている劣っているの判断は個人的な主観でしかないですが)

自分より秀でているものを持つ人から、全てを吸収してやろうと思っていました

例えば
・美しさや、雄大さ表現力という部分であれば、体操よりもバレエや新体操の方々
・空中感覚、ひねりならフィギュアスケートやトリッキングの方々
・力技などの力強さならば、ストリートワークアウトの方々
・足の速さであれば陸上短距離の方々
・エアトラ、開脚旋回であれば、ブレイクダンサーの方々

と、体操の中でも自分が上手くなりたいもの身につけたいものを細分化しそれらを極めた人に直接聞いたり、ネットを頼りに色々と調べたり、全てを取り入れてそれこそ"最強"になってやろうとよく たくらんでいました。

結論から言うと全部取り込んで、全て専門としている人並みにするのは無理でした。
いや、無理ってことはないので、厳しかったです。(まだいけると心の中は未だに高校生。)
なので、まだ出来ていません。が正しいですかね🤔

難しいなと感じた1番の理由としては時間が足りませんでした。
それはそうですよね。
一つのことを一流と言われるまで極めるのに10年かかるって聞いたことがあります。
頭の中で身に付けたいものがいくつもある中で、一つずつ着実に習得して次へという心持ちや、やり方が出来ればもう少し結果は違ったのかもしれませんが、自分は欲張りなのでどれもこれもかじって一気に身に付けたい派の人でした。

というよりどれもこれも違う分野なので、一つずつ極めていたら、
"美しい+力強い+テクニカルな自分"
を目指す私にとって、一つずつ身に着いた状態では自分の中で完璧ではないし、効率的にもそれこそ残り限られた体操人生で
・引退までに間に合わない!→最強になれない!
という考えでした。

なので高校生だった頃の私は体操の練習をする前に、自分にとってプラスになるなと感じたもの全てやりたかったので、誰よりも柔軟ストレッチするし、トレーニング、感覚練習、バーレッスン、全種目の体操の基本練習なんかも毎日やってました。

そうしたらもちろん器具を使っての練習(普通の人は1時間くらいのw-up経て入ります。)に入るのに3時間くらいは余裕でかかりました。
なので必然的に僕が種目に入った頃にはみんな練習終盤みたいな感じでした。
人より2時間早く体育館行けば良いじゃんとも思いましたが、平日は授業があってみんなと同じ時間でそう上手くはいかず、(ちなみに授業中の時間も体操に活かそうと上履きの中でつま先の柔軟をしてたら、学校の先生に上履きちゃんと履きなさいと怒られ済み)
土日は朝が何より私は弱く、どんなに意識を高く持とうとも起きられませんでした。(本当に起きれない病気だと思ってます。)
朝が弱い証拠の映像です👇

眠そうな顔してるでしょ?笑
でも、どんなに時間がかかっても普通にそこから通し練習だったり器具練習もしてました。
そして極みつけは練習後のトレーニングも考えられない量を毎日やってましたので、冗談でよく言うお前は人の倍練習しろ!ってありますが、時間でいうと本当に人の倍くらい練習してたと思います。
そして自分の中では他の人より何倍も質の良い練習をしてるつもりでした。
土日なんかは朝9時から夜10時くらいまで体育館にいたことも…。
練習前は誰よりも体操らしい練習してないのに、1番やること多いやつみたいになってて、これは結構体操人の中であるあるなんですけど、
"w-up長いやつサボってると思われがち"なのに、休む間もなく色んな事してたから、一切サボってるとは思われてなかったと思います。
やることはちゃんとやっていたからというのもあると思います☝🏻

ただ何をやってたかよりも1番すごいのは、こんなにストイックなのに、全然無理して努力してるつもりがなかったことです。むしろまだ頑張れるのに俺はサボってる。努力足りない!と思ってました。

1日は24時間ですし、練習時間は大体4〜5時間。他の人に比べればやれる事をやったつもりでも、考えれば考えるほど今日あれできなかったなっていうのがあって、毎日モヤモヤしてました。
1日24時間じゃ足りねぇ!!って悩むそんな日には毎回夜が眠れなかったです。
そうしたら強化中の閉脚上水平を家で自分の部屋でこっそりとあーでもないこーでもないと、iPadで動画を回して姿勢を確認しながらやって力尽きて寝てました。笑
(もちろん中水平の時もありました。笑)

僕は決して体操に向いてる身体ではなかった。
体操が天敵、ハウスダストアレルギー持ちですし、昔は喘息も持っていました。
病気もかかりやすく本当にか弱い子でした。
(今のガタイからは考えられないですよね)
あと、誰よりも柔軟してる自信あるのにめっちゃ硬い。

昔から周りの人には賢哉は天才肌だねと言われること多々ありました。
ただ正直そんな安っぽい言葉で済ませられるのは嫌でした。
こっちが何も努力してないみたいで。

柔軟なんか特にわかりやすいですが、普通の人なら痛い。とか俺は硬いから。で諦めるところをやり続けてきたからこそ、硬いなりにこの柔らかさを維持できたり、何かのタイミングで少し柔らかくなったりしてきたんです。
誰よりも小さい頃から死に物狂いで頭をフル回転させて、自分には何が必要か考えて試行錯誤やってきたんです。

そんな私だからこそ、決して現在日本一強い選手ではないですが人並み以上に活躍してこれたんじゃないかなと思っています。

最後に
是非このノートをきっかけに湯浅賢哉がどういう人かを知ってもらえたり、皆様の成長に繋がればなと思っています。

最後まで読んで下さりありがとうございました!

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