参議院文教科学委員会における著作権法改正の質疑まとめ
参議院での著作権法の一部を改正する法律案を試聴しながらツイートしていたものをまとめます。FBにて田頭勉氏よりご紹介いただいたものです。
概要をざっくり言うと、法改正では図書館のネット利用促進のため、特定の書籍の一部をメール等で送信できるようになるのと、放送とネットを同時に配信する際、放送の許諾を権利者から得ている場合同時配信についても許可を得ていると「推定」して扱うと言うものです。
後者、特に注意が必要ですが、原則としては確認が困難な場合などにスムーズに権利処理を行うための物で、その許諾はあくまでも推定なので場合によっては取り消しも可能と言う内容でした。
なお、それぞれの質問、及び答弁は要約です。横沢高徳議員以降は、原則として「」でくくった物が答弁の要約、「質問:」で始まる行は質問の要約、それ以外の物は所感として記述しています。その前の二人は思いつくまま書いていますがご容赦ください。ざっくりと書いているので一部誤解がある可能性があります。引用等精査の際には必ず動画の確認も併用されるようお願いします。その他の話題も若干出てましたが割愛してます。
赤池誠章(自由民主党・国民の声)
著作権の話があったと言う事でお勉強。https://t.co/4yZOibOFVR
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「著作権教育の充実に力を入れていただきたい」
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
いやもう、これは是非お願いします……。解っていない大人が作ってしまった混乱は整理していかないと……。
ふーむ。今後JASRACみたいな形で権利の集中管理をする団体が各ジャンルで今まで以上に増えてくるかもしれませんね。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
現状のままだとそれら団体が権利行使をした際に罵声を浴びせられるでしょうから、もっと理解が広がっていた方が望ましいでしょうね。
なんせ、NexToneですら正当な権利行使をしたらJASRACと同レベルと批判されてますし。他人の著作物は自由にタダで使えるのが当たり前と、都合よく間違った覚え方をしてしまっている人が多いのでここがネックになりそうです。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
宣伝してやってるとかよく聞くんですけどね。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
それは利用者が決める事では無いんですよねぇ……。
---- 19分経過 ----
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
じっくり聞いてるので今日一日の作業用BGMになりそうです。多分お昼寝挟みますw
動画視聴しながらでこれですから寝てる議員さんを批判する資格は自分にはなさそうですw
この手の会議で集中してちゃんと聞いてる人ほんと偉いなぁ。
「著作権は国益に直結する」
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
そうです。これです。
インターネットの発達で海外利用が異常なほどに簡単になってしまったので、国際的には著作物によるパイの奪い合い、殴り合いがより盛んになっているっていう実感が自分の中にはあります。
自分が素材屋をやってるのもこのパイの奪い合いに少しでも参加しやすいようにと思ってですし。発表された作品数が最終的にモノを言うので。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
で、ライブ大事にしましょうって言うのも、アナログの下積みは絶対デジタルで強みになるからと確信をしているからです。
著作権は国益に直結するって参議院で言ってくれたのは個人的にはすごくうれしいですね。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
---- 22分経過 ----
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
ここまで赤池誠章議員(自由民主党・国民の声)
斎藤嘉隆(立憲民主・社民)
斎藤嘉隆議員(立憲民主・社民)
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
教員の講習の公衆送信権は、授業の送信権に含まれてるのではと言う指摘。
んまぁ、これは楽譜に著作権料が含まれてると同じ類の質問かな。ライセンス契約なので、権利者の一存。参議院で言ってもどうしようもないかなぁ。
まぁ大変なのはわかる。
答弁:指定管理団体とともに検討
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
んまぁ、そうよね。。。ここは契約の話だから立法府ではちょっとどうしようもないです。包括等の仕組みが有った方が便利だし楽なのは指摘の通りではあります。
大臣の答弁:1年様子見させて
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「他の所とも並行して現状把握中。3年ごとに見直すとは言ってるけど3年間見直さない訳ではないし、出来上がったばかりなので、方向性を見ながら修正します」(要約)
所感。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
やっぱり契約の話って言う所が議員さんもちょっと解ってない感じはしたので。我々契約に関してちょっと無頓着すぎる所ありますね。これは前々から思ってますが……。
横沢高徳(立憲民主・社民)
---- 8< ---- 33分 ---- 8< ----
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
横沢高徳議員(立憲民主・社民)
田頭勉氏が注目して取り上げてた質疑ですね。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
一息入れてから聞きます。
質問:一部分ってどこからどこまで?
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「半分を超えない範囲と解釈されています」
「今回の図書館からのメール送信については、著作権者の利益を不当に害する事となる場合には送信は出来ない旨の要件を設けているので、さらに狭い範囲も該当しうる」
(要約)
質問:一回で半分以下なら3回で全部入手できるよね?
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
得たデータで海賊版作ったりもあると思うけどこの対策は?
いい質問だぁ。
「目的外の利用を阻止する何かを盛り込める図書館がメール送信などが可能になる法案」
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「利用者には個人を特定できる情報を必ず貰います」
「具体的にどうするかはまだこれから検討」
イタチごっこだからなぁと思ったら同じ感想が出たw
データって丸ごとコピーできるし修正も簡単なので、やってみて突破されて防壁作って突破されてを繰り返す他無いですね……。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
質問:本によって送信できるものと出来ないものがあるとおもうけど、そう言ったデータベースは国で作ったりする予定有る?
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
いいですね。実に実務的な質問だ。
「個別の判断」……まぁねw そりゃねw そうですよ。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「なのでガイドラインを作る予定で、その一環としてデータベースも議題に上がると思います」
質問:補償金の金額っておいくら万円を想定?
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「基本的には権利者の逸失利益を補填できる水準」
「包括よりも分量等に応じた個別の課金を想定」
「諸外国を参考にしながら検討、検証します」
質問:送信サービスの普及はどの程度見込まれてますか?
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「送信できる準備を整えるのが難しい小さな図書館以外は導入すると見込んでます」
「出来るだけ簡素にしたいです」
質問:送信サービスが出来る人材や機材を整えるために結構お金かかるけど、国から予算は?
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「現場の作業などの必要に応じて検討します」
質問:放送で誰かの著作物を使う場合、明示的に拒否されない限りは同時配信も合意したものと推定すると有るけれども、何回も見れるネット配信だとトラブルの元にならない? やむを得ない場合のみが妥当では?
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「想定としては1週間から1ヶ月」
「見逃し配信等の契約で漏れていて見逃しを望まない場合は再度契約し直す形」
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
うーん?
これはやはり契約時にちゃんとやった方が良いし、この推定はやや危険な気はしなくはない。
「権利者に不利益が出てはいけないのでガイドラインを用意します」
質問:同時配信分は著作権者に別途還元されるべきでは?
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
せやな。
「著作権者への還元は文化の発展に寄与する重要な事」
ナイス。たまにJASRAC関係で「以て文化の発展云々」にばかり執着して「お金取るのはおかしい」と主張する人は、この答弁により文化庁の方針とは全く違うと証明されました。
「見逃し配信等は放送とは別の使い方なので、別途支払いが原則」
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
あぁなるほど。ここややこしいんだ。
現在包括契約で支払っている金額の中に、この見逃し配信分なども含まれているって言う風に放送局側は勝手に解釈したりする可能性が有る訳ですね。
追加料金等の協議に入らなくちゃいけないので、各管理団体はお仕事が増えますよ、と言う感じですか。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
質問:3年後に検証すると思うけど、具体的な検討項目は?
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「内容に応じて検討しようと思ってます」
答えになってないじゃないかw まぁ、何が起こるか解んないので今は決められないと言う感じですね。
質問:図書館からメールでもらう時、欲しい箇所の指定って読まないとできなくない?
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
鋭い。っていうかそらそうですね。
「論文等で引用されている場合は引用元が明記されているのでそこから把握する」
「書籍名が分からなかったり該当ページが不明瞭の場合は問い合わせで対応」
司書大変だな。
全体的に検討検討検討と言う感じでしたが、検討項目が洗い出されたと言う意味で非常に意義のある内容だったと思いました。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
横沢高徳議員の質問はとりあえずここまで。
--8<-- 1時間ほど経過 --8<--
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
∧w∧
(*゚ー゚) ∬
/ ⊃旦
@(__)
--8<-- 1時間ほど経過 --8<--
佐々木さやか(公明党)
佐々木さやか議員(公明党)
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
質問:特定絶版等資料とは? 入手が難しい資料とは?
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「絶版された物のうち再販されない系のもの」
「3ヶ月以内に再販されるなどの申し入れがあったら除外される」
「入手が難しい資料は、元々発行部数が少ない、電子書籍での再販も無いものなどが該当」
質問:3ヶ月って短くない? 再販は半年ぐらい前から決まる物もあるけど、それだと影響でない?
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「3ヶ月以内だと出版計画がしっかりできていて、変更されるケースも少ない」
「実際の運用時には変わるかも」
質問:不正対策で、氏名や連絡先聞くけど足りなくない? なりすまし対策でもう少し聞いた方が良くない?
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「ご指摘の通り」
「不正利用者はBAN等を想定」
質問:海外からの利用者による不正拡散の防止はどうなってますか?
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「実際に海外での不正利用を防止できるかは検討しつつ、ちゃんと講じれるよう準備したい」
質問:許諾推定規定がない現状でも十分な説明がないまま実演家の権利が放送局側に買い取られてるケースがあるが、こういう契約を助長しないか?
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「基本的には意向を確認するのが困難な場合を想定」
「原則としてはきちんと説明して合意するよう、ガイドラインを作成予定」
質問:許諾推定規定は管理団体に委託してない個人の作家には法的な知識面などで不利益が出かねないのでは
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「ご指摘の通り、作家が著作権に詳しいとは限らないのでQ&Aを盛り込むなどの必要性はあると認識」
……うん。作家は多分それ読まないw
そういうのが出来ないから作家やってるんです(偏見
実際バンド関係者でも著作権について学んでいる人はほとんどいないので、作家はこの辺りの権利問題非常に弱いです。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
どれだけ解りやすくしても解りにくいって言う声はずーっとあるんだろうなとは思います。
梅村みずほ(日本維新の会)
--8<-- 1時間20分ほど経過 --8<--
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
佐々木さやか議員(公明党)ここまで
--8<-- 1時間20分ほど経過 --8<--
梅村みずほ議員(日本維新の会)
質問:公衆送信の補償金の利用登録はどのくらいありました?
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「昨年度は30.4%」
質問:補償金の財政措置どのくらい?
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「補償金の経費は出してます。来年度も出るよう調整します」
質問:図書館から絶版資料等のメール送信時の料金は複写の料金を上回る可能性ありますか
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「協議しながら決めます」
つまり上回る可能性はあると言う事ですな。財産権である辺りを考慮するとそれは仕方ないかなとも思う所です。
伊藤孝恵(国民民主党・新緑風会)
---- 1時間40分ほど経過 ----
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
伊藤孝恵議員(国民民主党・新緑風会)
質問:著作権法第37条第3項に基づく視覚障害者等のための複製について。「等」はどこまで? 具体的には読み書き障害は入りますか
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「入るものと解釈しています」
質問:過去のCMを使う際ACCに連絡を入れるが、案外これが使いにくい。今回の同時配信に関する推定許諾は過去のCM利用に関しても適用される?
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「CMをコンテンツの一部として使うのなら対象となると考えています」
「新たに契約が必要かは権利者と利用者の間の話」
ここで出てきた話題を聞く限り、ACCはあんま事務作業しない感じですねと言うかHP見ても良く解んないフローですね……。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
JASRACみたいに権利を預かっている組織がいかに利便性が高いかって言うのが他分野を見るとよくわかりますねぇ。https://t.co/IkB8zrAJzd
色んな業界の色んな業態に合わせてガイドラインを作らなくちゃいけないので、これ結構大変な作業なのでは……。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
吉良よし子(日本共産党)
--8<-- 1時間56分ほど経過 --8<--
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
吉良よし子議員(日本共産党)
質問:TVなんかの場合出演者って元々立場が弱いため、同時放送分の対価が支払われない懸念がある。念のためこの対価の支払いが必須であるかどうかを確認したい
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「ご指摘の通りです」
要するに考えとしては、権利者の権利が増える、支分権が増えるみたいな考えでいいのかしら?
「通常の出演料に相当するものなどを義務付けてます」
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「放送と同時配信は別に支払いが必要」
「許諾推定について、報酬に同時配信分が含まれていない場合は推定が覆りうる」
ほほう。
質問:現状に関しては再放送すら適切に支払われていない。そもそも出演料が低い。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
……いやそれは契約の問題だから、著作権法ではどうしようもなくないかな……。著作権とは違う分野じゃないかなぁ。
質問(の続き):俳優に対する法や制度が不十分なので買いたたかれていないか。契約に関する最低限のルールが日本にはない
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
🤔
いやまぁ、言いたいことは解るけど、著作権ではどうしようもないかなぁ。そもそも契約に関する教育が足りてないので、そこ責めた方が良い気がします。
質問(の続き):と言う事で新たな法整備をきちんとした方が良いように思う
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「当事者の交渉能力等の影響が大きいのではないか」
ですよねー。
本来作詞作曲家っていうのも立場は弱いんですよね。にもかかわらずJASRACがカスラックと言われるほど力があるのは権利を集約しているためです。
なので、やるとしたらそう言う権利を集める方向性の方が良いかなと個人的には思う次第です。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
大臣「気持ちは解るんですけどね、やっぱり民民の契約です」
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「直ちに法律をと言われると難しいかなと」
ですよねー。
舩後靖彦(れいわ新選組)
--8<-- 2時間12分ほど経過 --8<--
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
舩後靖彦議員(れいわ新選組)
質問:補償金を徴収、分配する団体の公平性、透明性の担保はどのように?
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「指定団体は、出版社や電子書籍を発行する団体で構成」
「何をどう使ったかは図書館側から個別に出るため実績は公平になる」
「分配に関しては届け出が必要」
出版社のみのJASRACみたいな感じかな。
補足:分配規程の間違い
質問:推定許諾についてはしっかりとしたガイドラインが必要だと思います
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) May 26, 2021
「ご指摘の通りです」
「原則としては時間的な制約であったり明示的に確認できない場合等の権利処理が困難な場合を想定」
「困難な助教でない場合は同時配信への許諾を明示した契約の締結が原則」
所感
著作権の教育の充実という話題が出たことは個人的に非常に好ましいものと思います。ぶっちゃけた話、今現在JASRACが抱えるトラブルの多くは著作権の現行法を理解していないために起こったものばかりなので。将来的には集中管理による1分野1団体の、この利用の時にはここに連絡すると言った感じの管理団体の増加が望ましいと思っています。が、現状はそう言う存在はおろか、場合によっては信託などをしていない権利者本人の意向ですら守銭奴のような扱いを受ける事がまぁまぁあります。極めてよろしくない状況ではありますので、将来世代の教育は是非お願いしたいです。
そして「著作権は国益に直結する」という単語も出てきまして。自分が思い描いている、大雑把な未来像とも合致しています。文化芸能分野においては、国の方向性と自分の向いている方向は恐らく同じだろうなと言う感じがしたので心強くもあります。
で、JASRAC等の著作権の論争において重要な物と言いますか、言い負かされた人がいつも頼りにする著作権法の第一条があるんですが。
第一条 この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする。
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=345AC0000000048より
ここも今回の会議で大きな発言を拾えたと思います。文化庁の答弁において「著作権者への還元は文化の発展に寄与する重要な事」と明言されましたので、著作権法に記述された文化の発展はお金じゃないみたいな言説は一蹴出来るかと思います。基本的にこういう考えは根強いんですけれども、お金、文化、命は原則として不可分です。文化はお金じゃないって言う人が少しでも減ると有難いんですけどね。
「許諾推定について、報酬に同時配信分が含まれていない場合は推定が覆りうる」と言う答弁も運用に関しては非常に重要な内容だと思います。そう言う権利が明確になりましたよと言う部分に関しては周知はなかなか難しいかも知れませんがあくまでも推定ですよ、報酬はちゃんと支払いましょうと。一方で契約の話でもあるので、やっぱり契約の授業もね……。
取り急ぎ目についた議論等は以上です。来年の著作権法改正でまたお会いできましたらw
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