休符をきちんと演奏する、とはどういう事か
まとめ
舞台論の基礎ともいえる休符の話です。休符は演奏する。これが必須ですが、多くの演者さんが休符で何もしません。待つのではなく音を出していない演奏をきちんとしなければなりません。これは舞台論の最も重要な部分であり基礎となる「舞台上にあるものは全て演出で小道具」の一言に尽きます。
特に弾いてみたの場合は演奏部がアップになりますので、演奏しているかしていないかは顕著に現れます。音楽なのでほとんどの人が耳で正しければよいと思い込みますが、動画は画です。人間は視覚動物である以上、視聴者には耳よりも視覚が優先されます。
この辺りはライブでも良く誤解される箇所で、演奏が上手ければステージはいい物という大きな誤解と同様に、演奏が良ければ動画もよいという大きな誤解が定着しています。しかし、字が上手い人の文章が上手いとは限らないとの全く同じで、文章が面白くなければならないのです。しかし演者さんはなぜか字の上手さばかりを競い技術を競い、肝心の文章の中身、舞台の中身を良くしようとはしません。ここが根本的にズレている箇所で、ここに目を向け向き合わない限りは舞台は良くなりません。休符の演奏はこの第一歩でもあります。
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