出演バンド数は例えるならネジのトルク。かけすぎるとお客さんというネジ山はねじ切れてしまう
8バンドは止めよう、バンド数は少なく、上演時間は短くしましょう。そういう発信をずっと続けていますが、中には「バンド数が多くてもお客さんを飽きさせない演者を選べばいい」という意見もあると思います。しかし実際にはお客さんのコンディションは時間が長ければ長いほど悪くなっていき、体力の低下と共に飽きを感じてしまいます。これは人体の仕組みです。
今回はその人体の仕組みをネジに例えてみた一連のツイートのまとめと、補足の加筆です。
ツイートまとめ
補足
8バンドのライブは、1バンド30分、転換15分としても345分。押すのが通例ですから360分を超える事が多々あります。よって6時間は時間が潰れる予定を組む必要が有ります。さらに往復の移動時間が発生しますから合計で8時間は予定を埋めてしまいます。
オープンスタートの時間もそれだけ早くなります。3時にスタートするとしても2時には家を出なければなりません。個人的な事情としてはそれまでにすべての仕事を片付けてから向かわねばならず、結構なストレスになりますし、だいたい休日ですが、他の用事も同日に済ませてから寄ると言うようなこともやりにくいためライブ以外の予定が入れられません。これはかなりハードルが高いと言えます。
お客さんの側もその予定は組めないので、大体の人が途中で帰るか、途中で入ってくるか、あるいは途中で入って途中で帰ります。人の流れから言って飽きてます。8バンドのライブで1バンド目から最後のバンドまでホール内の人数の増減が1割未満になったライブを見たことが有りませんので、事実としてお客さんが8バンド全てに魅力を感じていないと言っていいと思います。途中の入退場が多いと言う事は全部見る価値が無いと判断されている証拠です。
他にも図り方としてはTwitter等SNSの反応で、出演者及び当日のスタッフ以外がどれだけライブのレポートを入れているかも一つの指針となります。8バンド以上のライブにおいて最初から最後まで楽しかったと言っているライブは残念ながら1つも見たことが有りません。よってこの件に関しては既に結論が出ています。
いくら面白いバンドを集めても多すぎる場合はお客さんは来ません。
今、多くのライブイベントが極端に長い時間上演する方向になっていますが、これは客足を遠ざける大きな要因です。「ライブって時間の無駄でしょ」という考えが一度定着してしまうと、よっぽどの理由が無い限りそのお客さんはライブハウスには戻ってきません。途中の入退場はその入り口ですので、イベントを組まれる皆さんはもう少し配慮していただけたら全体的な底上げにもつながるのかなと思います。ご検討ください。
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