ノルマ制は演者の質を担保しない
ノルマゼロのライブイベントに対して、ノルマが無くなったらしょーもない演者が増えるんじゃないかと言う懸念があるのは理解しています。
ただ、一点現状をもう少し見てもらいたいんですが、ノルマを課し続けた現状で演者の質は良くなりましたか? ここなんです。
ノルマがあるから演者を選ばなくとも売り上げが確保でき、結果として演者の質が下がり続けた。これが自分の見解です。
ノルマ制が担保するのはその日の売上金額であって、その日の演者の質ではありません。
痛みから免罪符へ
そして演者側はノルマを達成しなければその出費が痛い若いころから年齢が上がり、収入も増えたことでノルマを達成できなくとも不足分は痛い出費では無くなりました。自身の収入増という社会的な成長と共に、ノルマへの考え方が集める人数というハードルから出せば出れるの免罪符に代わってしまったんです。
要すればこれは高齢化も原因の一つではあります。ただ、高齢化したと言えどもこれは考え方を変えればよいだけです。
下の世代への模範として
下の世代は上の世代を模範とします。
その模範となるべき諸先輩がお金を出せば出れるものという悪い習慣を次世代へと受け継いでいって良い物でしょうか。手本として見せて良い物でしょうか。自分はそうは思いません。
何かを変えていかねば、次世代にこの悪い畑を受け継がせてしまうのです。それは我々現役世代の罪として良いと思っています。
自分は原因はノルマであると考えました。ノルマ制が今の時代には合ってないと思ったから、そしてノルマ制は演者の質を担保するものでは無いと思うからこそ外しても良いと判断しました。
ノルマ無しを主宰する苦しみ
毎回のライブの経費をすべて自分自身で背負う。それがどれだけ辛い事か。ノルマを払う側の演者さんならその12倍以上、ギャラなども含めれば30倍以上の苦しみを自分は背負っています。その状況で、なぜしょーもない演者さんを選べると思うのか、その点はご考慮いただきたいです。
そのような演者さんを選び続けて死ぬのは自分なのです。そしてその落ちそうな崖の上に自ら断つことこそが、本来の興行主が見せるべき舞台だと思うのです。
vol.2.5の7/17までまだ時間は有ります。世の中がどうなるかは解りませんが、エンタメの火を消さないためにも、出来る範囲の事を出来るだけ取り組みたいと思いますので、今年もご来場いただけましたら幸いです。
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