メトロノームの登場により失われた概念


まとめ

別にテンポは一定である必要は無いんですよね。早くしたり遅くしたり、そういう変化は曲に幅を持たせるものですし、表現としても非常に重要なポイントでもあります。

いくつか危惧するポイントなのですが、メトロノームによって一定のテンポがやたらと評価されるようになったことにより、解釈により遅くしたい所や早くしたい所が否定され機械的な無感情なものが評価されやすくなっていないかと思う時が有ります。これは明らかに間違いで、同時に演者の評価ポイントと見る側の評価ポイントがズレている典型的な個所でもあります。

また、早ければ早いほど上手いと言うような間違った認識の人もいますし、早さに誤魔化されて実はバラバラの演奏なのに出来ていると勘違いする人も多く見られます。重要なのはステージ上の間が合っていることであって、テンポが一定であるかどうかは正直どうでもいいです。

作品作りの幅を自ら狭めて言っている行為のように自分の目には映っていますので、メトロノームの呪縛からは出来るだけ解放される人が増えてくれれば舞台も良くなるのになと思います。

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