芸術は商品を提供した先に得る「評価」。作品は社会の物ではなく作った人の物
まとめ
そもそもの話をしますと、自分は元来「芸術」というものが心底嫌いです。芸術は娯楽の墓場と常々考えています。
本来的な言葉の意味で言えば技術と同義で、それが芸の技、すなわち術かどうかでしかありません。あるいは英語で言うArtも本来Artには人工のと言う意味が有ります。すなわち、芸術とは本来人の手によるものであればなんでも芸術であり、もてはやされるようなものでは無いですし崇高なものでも無い。ただ、受け手が深く感動し、芸術としか評価できなくなったときにはじめて成立するだけのもので、自ら芸術家と言うほど馬鹿らしいことはないと思っています。
素人レベルの事しかしない人ほど虚栄と虚勢の為に芸術家を気取りたがりますし、JASRACの話を見ていてもこの辺りはお分かりになると思いますが、過剰な期待で作品を社会のものにして取り上げようとする傾向が強くあります。作家個人を見ませんし、事実よりも感情を優先する方が大多数。そこに生活が懸かっていると言う当たり前の部分に目を向けられない方があまりにも多すぎます。
実際、自分たちで芸術的なことに取り組んでいると気取った人達ほど生き残っておらず、市場から評価されず、作品が芸術作品と評価される機会はほとんどありません。評価されないものに対して自ら芸術と主張する行為は単なる自称に過ぎず、痛いだけです。作品作りが当たり前になった時代だからこそ、芯の部分として虚勢に走らないよう心掛けたいものです。
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