チキンジョージパブリッシャーズの音楽著作権駆け込み小屋 第一回に参加してきました
チキンジョージパブリッシャーズの音楽著作権駆け込み小屋 第一回に参加してきました。
以前、ニュースで0回が開催されたと聞き参加したいなぁと思いましてその日のうちに申し込みました。折角なので感想などを。
簡単な感想
最初にご挨拶と、本編では著作権の歴史、そして日本での経緯とお話がありまして、最期に質疑応答、その後懇親会という流れでした。
ご存知の方も多いと思いますが自分はTogetterやらYoutubeやらでJASRAC寄りのコンテンツを作成しています。その都合で、自分で調べられる範囲の事は調べてきてはいるのですが、冒頭から絶対に調べられない内容の話が聞けたりでものすごく面白かったです。
特に懇親会にて、社長の谷奥さんとお話をさせてもらったのですが、文章にするとヤバイ話を多数聞かせてもらいました……w JASRACでヤクザ相手に取り立てを行っていたと言う武勇伝はちらっと聞いていましたが実際にお話を聞いたらスケールがヤバかったです。
著作権理解の促進のために
現在の著作権に関する不理解というものは、技術の浸透具合に対して全く追い付いていません。誰しもが自分の著作物を持つ時代なのにその権利についてあまりにも無頓着です。教育の問題でもあるので個人的には契約の話とセットで義務教育への導入をと考えてはいます。
ただ、義務教育に導入されたからと言っても今の大人が知らないのは変わりません。特に現状ですと演奏家の側、実演家の側の不理解が誤解を広めている大きな要因であると認識しています。
神戸の老舗であるチキンジョージが母体となる出版社でハコからこういう啓蒙活動をしてもらえれば、今あまり関心のない演奏家側も学ぶ機会が増えますし、学んだ人が増えれば駆け込み小屋以外の場所でも話題として広がりますから是非今後も続けて欲しいと思う次第です。
チキンジョージパブリッシャーズさんの業務内容も少し聞きましたが、出版社として1曲毎でのお願いが可能との事でした。JASRACへの信託が金銭面でのハードルが一気に下がった反面実績面でのハードルがそこそこ高くなっている現状ですので、こういう仕組みは有難いところです。
気になったこと
以下、他の方の質問内容を聞いていて自分が話をするときにも少し注意した方がいいなと思ったところです。
アーティストという言葉ですが、実演家と権利者が別という部分についてはやはりなかなか理解が及びにくいのかなとふと思いました。
そしてお金の流れについて。音源をsoptify等に契約してアップする場合と、それらからの権利収入が別という部分は結構理解しづらいのかなとも思いました。
CD製作時のお金の流れと同じなんですが、契約内容がそれぞれ別に存在して、収入口がバラバラであると言う所が基本的に雇い主の会社からしかお金を受け取らない生活をしていると実感しづらいのかなとちょっと思ったりしたところです。具体的により明確な部分での会話が必要なのですが、どうしても最初のうちはふわっとした概念での理解になってしまうので、レーベル等会社へのお金、実演家等の製作スタッフへのお金、作曲家等の権利者へのお金という複数のお金の流れがCD一つをとっても存在すると言う所がいまいちピンときにくいのかなと感じたところです。
次回また予定が合えば参加して来ようと思いますので見かけたらよろしくお願いします。
関連リンク
主催イベント
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?