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「ニーグリップ」でお茶を濁すな・1

前回の記事でも書きましたが、バイクの技術を教えてくれる人はニーグリップという言葉を多用します。
しかしその詳細を誰も説明してくれません。
単純に「タンクを膝で挟む」ぐらいの意味にしか教えてくれていません。
膝でタンクを挟んだからこそ上半身がフリーになり、ハンドルに力を入れずに済むとか、

ニーグリップとはどのような作業なのかを説明せずに効果を説明する

みたいな説明が多く、「ニーグリップできていない人にはさっぱりわからない」説明が横行しています。
そのため、ある時は一本橋を10秒以上で渡れたが、ある時は落ちてしまった、みたいなスランプがあったり、そのスランプの原因を自覚できなかったりといったことが起こります。
私かかつて習っていた剣道でも「ウーッと気血が満ちた時にスッと入ればパンと小手が入る」みたいな長嶋茂雄説明ばかりしている高段者がいて辟易した覚えがあります。
すべての説明を「ニーグリップ」で済ませる連中は、私に言わせれば長嶋茂雄です。

では、私が超初心者にも伝わるようにニーグリップを説明するとしたらどのように説明するのか。
私の説明も多くの人に伝わらない可能性がありますが、


1.バイクの重さと自分の腹筋を連結してバイクがどのような状態化を瞬時に把握できる状態にすること(作業内容)

2.バイクと自分の下腹が繋がることによって上半身を自由な状態にできるようになること(作業の効果)


になります。
ニーグリップという一言で表される「私たちがバイクに対してしなければならないこと」は上記2つの総称ではないかというのが私の仮説です。
とある体術でそれを教えてもらい、過去記事の「タンクパッドあってよかった(この記事の画像)」でそれを確信しました。
バイク納車までの暫くの間、ニーブリップという言葉で済まされがちな「バイクとの一体感を得るために必要なこと」を書いていきます。

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