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カイザーベルク穂高 3

7.周辺情報(北側)

私は往路と復路でコースを変えました。
往路は北陸自動車道からカイザーベルクに向かい、復路は安房峠を目指しました。

往路ですが、北陸自動車道糸魚川ICで降りてから国道148号線を南下してカイザーベルクを目指しました。
鉄道マニアの方は詳しいと思いますが、大糸線という不採算鉄道路線に沿う形で長野県を目指すことになります。
このルートはフォッサマグナに近く、翡翠の算出地域でもあるためそれらに関連する看板が多くみられます。
ケンウッドのナビで高速優先にした場合は長野自動車道安曇野ICで降りるように指示されましたが、バイク用アプリツーリングサポーター

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では、糸魚川ICで降りるルートが推奨されていました(アプリツーリングサーポーターについてはいずれ記事にしますが、安価なバイク用Bluetoothイヤホンがあれば最もリーズナブルなバイク用ナビだと思います)。

途中、信濃大町付近で大雨に見舞われたことは前の記事にも書きましたが、信濃大町は「立山黒部アルペンルート」の終着駅的な意味合いもあり、立山黒部アルペンルートへの案内表示も見られます。
実際には立山黒部アルペンルートを堪能するには「自家用車通行不可区間」も多いため、鉄道利用が現実的で、電気で動くバスとかの「珍しい施設」を撮影する目的でなければ立山黒部アルペンルートはライダーには無縁のものだと思います。


8.周辺情報(南側)

関東を含む、太平洋側の方々にとっては南側は説明するまでもないでしょう。
帰路は南側、国道158号線を使って岐阜県まで抜けました。
途中、ツーリングライダーに有名な安房峠を通りました。

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安房峠を楽に超えたいなら「安房峠道路」を使うと良いと思いますが、私は昔ながらの安房峠を通ってみました。
この道路、長野県側は道路デコボコ、落ち葉放置、ヘアピン多数といった感じで、高性能ロードスポーツバイクでキビキビ走るのは少し怖いと思います。
一方、岐阜県側はそこまで舗装も悪くなく、落ち葉も少ないため、道は広くないものの怖さは少ないと思います。
途中岐阜県側でBMWのGSとすれ違ったのですが長野県側で同じ速度で走行するのは怖いのではないかと思います。
深くバンクしてタイヤに荷重をかけて走る道路ではないと思いましたが、軽量な単気筒バイクだとか軽量オフロードバイク、125cc以下のバイクには楽しめる道路だとも思いました。


私の住んでいる地域には果樹園、果物農家がほぼいないので峠に至るまでの風景はとても斬新でした。
また、平地の気温が28℃ぐらいだったのに穂高周辺の標高の高いところでは21℃前後だったりしたので、ベストなシーズンは私が行った初秋(秋雨的な気温)よりも夏の避暑地として予約したほうが、天気に左右されずに楽しめる立地だと思いました。


9.総合評価(会員にはオススメ)

カイザーベルク穂高では3人の男性スタッフがいるようでした。
日曜日の夜とはいえ、3人のスタッフで15人の客という状況でペンション運営、一人当たりの金額は約1万円となるとペンション単独で利益が出ているのかというと、あまりガッツリ利益が出るタイプの施設とは思えません。
また定休日があることや、レッドバロン店舗で予約が必要である等、間口を広げているとは感じられません。
もしかしたら、レッドバロングループ全体として利益を上げ「レッドバロン会員を楽しませるため」に、カイザーベルク穂高単体での利潤にはこだわっていないのかもしれません。

私が初めてレッドバロンでバイクを購入した1994年。
その時はカイザーベルク穂高だけが会員特典施設でした。
今では那須モータースポーツランド、岡崎ライディングスクール、カイザーベルク琵琶湖など、たくさんの「ライダーを楽しませる施設」を運営・管理しています。

私は経営側の人間ではなくてサラリーマンですので、この30年近くでレッドバロンがどのような努力をしてどのような制度の下で失われた30年を生き抜いて勢力を拡大してきたのか全く分かりません。
しかしながら、30年近く前から「バイクを買ったり売ったりするだけではなく、ライダーを楽しませる」というコンセプトを持っていて、それを「自社に過度な負担をかけない範囲で」持続してきたのだろうことは推測できます。

今回宿泊したカイザーベルク穂高でもそのような意図が継続していることを感じました。
レッドバロン会員ならば、年に一度の贅沢な時間として、カイザーベルク穂高に宿泊してみてはいかがでしょうか。

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