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冬眠直前の練習

2023年12月9日、バイクを保管所に預けて今シーズンのバイク道楽を終えました。
今日は久々の晴れる週末だったためかアチコチでバイクをたくさん見ました。
皆さん楽しまれたようで何よりです。

私は別用件があったのですが早くに終わり、明るいうちに少し練習する時間が取れたので練習してから保管することにしました。


1.まずは動画

今日も動画に取ってきました。
動画にすると自分を客観的に見ることができるし、例えば8の字5回のタイムを計るにもコンピュータの時間表示で大体の時間がわかるので助かりますね。
本日の練習動画は全部で20分ぐらいになりますが、延々と8の字を繰り返すだけなので退屈だと思います。
そこで動画内の時間区分は動画のコメント欄に書いておきます。

2.今日のテーマ


今日のテーマとしては
・なぜ左が苦手なのか
・明るさは関係あるのか(目標の見やすさは関係あるのか)
・速度を上げて大きな円+深バンクを目指した方が良いのか
といったことを課題にして練習してきました。


3.目線(どこを見るのか)


暗くなってから練習すると難しいのではないかとの仮説の下、日が暮れる前の時間に練習してみましたが、明らかに明るい時間の方が安定していました。
その経験から「暗くなってからだと見にくいところに目線を送ったらいいのではないか」との仮説を思いつきやってみました。

紫矢印はパイロンを見ている
緑矢印はパイロンの向こうの予定通過点を見ている


実際にやってみると小回りするだけならば紫矢印のようにパイロンを見たほうが良い(重心が内側の下に来る)のですがその場合はふらつきを誘発しやすく、速度もあまり出ません。
緑矢印のように次に通過するかもしれないポイントを見たほうが首への負担が少なく、速度も落ちにくいと感じました。
そのため「パイロンは見えるが予定通過点が見えにくい暗さ」ではビビッてしまってバイクを倒しにくいということがわかりました。
これは、きれいな8の字を描く場合には有効だと思いました。
下の図のような、8の字のタイムを上げていくための「大きく入って小さく出る」みたいなパターンの場合はパイロンの近くが予定通過点になるのでパイロンをみても支障がないのではないかと思います。


巷でBパターンとか言われている大きく入って小さく出るライン

今回の練習では、先を見ようとするあまり顎が胸から離れすぎるとバランスを崩しやすくなるという問題に直面しました。
5.で述べる「頭の位置」も大きく横ずれさせて胸と頭が離れる(首が伸びすぎる)とバランスを崩すので丁度良い場所を探す必要がありました。
アップライトポジションのバイクならば顔を左右に向けても顎と身体の関係は崩れませんが、前傾マシンの場合は
顎が胸から離れない程度に顔を向ける
地面と左右の目が平行でなくなる覚悟で先を見る(伏せたまま顔を横に向ける)

を選ばないといけないようで、これをどう解決するのか今後も探していきます。

4.速度が必要


目線をパイロンから離して大きくまわることで速度が上がりました。
そこで気付いたことは速度を落としすぎてはいけないということです。
速度をアイドリングまで落としてそこからスロットルを開けると激しくドンツキがでてバイクが起き上がり、走行ラインが膨らんでしまいます。
ところが速度をアイドリングまで落とさずに落ちきる前にスロットルを1mmでもあけておくとドンツキは起こらず、ラインも膨らみません。
そのため、勇気をもって速度を上げて深めのバンク角でバランスさせるということが8の字を回る一つの解決策であると思います。
しかし、速度を出すというのはそれなりに怖いし、速度を出すというハードルを越えたらそこから楽になるかのような現象は「モテている男がますますモテる」という恋愛工学のような残酷さを連想してしまいます。
そこを乗り越えるためには8の字に入る前に0の字で速度とバンク角、身体と車体の位置関係に慣れていった方が良いと思いました。


5.いわゆる「初期旋回」に慣れる


バイクをバンクさせるとき、バンクしながら大きく内側に向きを変えていきます。
一般的に初期旋回などと呼ばれている現象で、V7からF3に乗り換えた私の感覚だと、バンクしながら90度内側を向かされるようなクイックな感覚があります。
そこで向きが変わっていれば、早くバイクを立てられますし後々楽になってきます。
ところが私の場合は右の向き変えに慣れることはできたものの、何度やっても左は怖い。
そのまま頭を地面に突っ込ませるような不安感がある。
そんな不安を抱えながら練習しているとあるとき左に強く曲がったうえに左手にも力が入っていない瞬間がありました。
何度も実験してみたところ、どうやら頭の位置で解決できそうです。
左バンクを怖いと感じるとき、私の頭は最初からビビッて右(外側)に寄っていました。
最初からリーンアウト的な身体の逃げがあった。
ところが体重をかける場所を色々試している時に「頭を左肘の上ぐらいまで内側に入れておく」ということをやるとバンクが怖くなくなることに気付きました。
動画で言うと15:55ぐらいで2回転していますがその直前に「頭の位置」という仮説を思いついたので動画のわかりやすいポイントを作るために回転したものです。
すると動画の初めのころと違い、かなりの確率で右も左も小回りができるようになり、ハンドルに力が入ることもなくなりました。
そのまま何度か逆回転もやってみて、暗くなってきたのと身体が痛くなってきたことで練習終了です。

見るポイント
速度
頭の位置

これらを来期の私へのヒントとして今シーズンの練習は終了になりました。


12/11追記
YouTubeでも頭の位置の重要性を示した動画がありました。


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