めっちゃ面白いのだけど、クセが凄くてオススメしづらいボードゲームを紹介したい #1
(前置きが少し長いので、お時間の無い方は読み飛ばしてください)
ここのところ、妙に友達の間で流行ってしまい完成度の低い地獄のようなボイチェン配信を連発している高町ぐずりです。先日も懲りずに表題のようなボードゲーム紹介配信を行ったのですが、私のアパートの貧弱ネット回線が猛威をふるい、紙芝居もびっくりの大変お見苦しいガックンガックン配信になってしまいました。
流石にあのような配信で紹介したのでは、ボードゲームの面白さをオススメするどころか、ボードゲーム作者さまをはじめ多方面にご迷惑をおかけしてしまうので、改めてnoteにて同じ作品を紹介させて頂こうと思った次第です。
どれも本当に素敵な作品ですので、あの地獄のような配信はとりあえず忘れて頂いて、新鮮な気持ちで読み進めて頂けますと幸いです。
前置きとして
はじめましての方のために、拙作の紹介をさせてください。
僕は「ボードゲームをはじめよう!」というタイトルで、初心者向けのボードゲーム紹介本を頒布していたりする人間です。(くわしくはこちら)
ですが、あくまで本作は「初心者向けのボードゲーム」を紹介する本なので、中にはターゲットがトリッキー過ぎるものなど「いくらなんでも紹介できねえよ! こんなにおもしろいのに!!」という作品も多くあります。
というわけで、このシリーズではその様な作品に焦点を当て、より多くの方にそんなクセが凄い作品に触れていただきたいなと、そういう目標でやっております。
余談ですが、千鳥は好きです。
前置きが長くなりました、それでは紹介に参ります。
No.01:COLOR CODE
遊戯部すずき組さん制作の「COLOR CODE」は、その名の通りカラーコードを用いて遊ぶ、かるたのような作品です。
カラーコードとは写真にあるようなシャープから始まる6桁の値のことで、英数字の組み合わせによって様々な色を表現することが出来る、写真やイラストをモニターで表現するためには無くてはならない概念です。
6桁の値は「2桁・2桁・2桁」に分割して扱い、それぞれ光の三原色である「赤・緑・青」の強さを表しています。強さは256段階あり、最小値は00、中くらいの値が80、最大値がffです。なんだか授業の様になってきました。
まあ、詳しい原理は省くとして、すべての値が最低の「000000」では「黒」、すべての値が最大の「ffffff」では「白」、赤の値だけ最大の「ff0000」では「赤」が表現できると、そのあたりまではご理解頂けるのではと思います。
そんなカラーコードを、本作ではあろうことか、かるたの読み札として扱います。
つまり読み手が発する「しゃーぷえふえふぜろぜろぜろぜろ」などというクレイジー極まりない発言に反応して、赤色の札を取らなくてはいけないのです。一体どの層が遊ぶんですか?(褒めています)
とはいえ、本作に登場するカラーコードは基本的なものばかりなので、慣れてしまえばスムーズに遊ぶことも一応可能です。要は色の足し算ですからね。
しかし本作には、混ぜて楽しめる拡張も用意されています。
拡張セットでは、より複雑なカラーコードが登場します。こちらは拡張セット「日本の伝統色」に含まれているカードです。
僕はネットの隅でWebデザイナーとして活動している、恐らく平均よりはカラーコードと触れ合っている人間なのですが、流石に「しゃーぷえーにきゅーよんしーはち」と読み上げられて、右下の取り札に手を伸ばす勇気はございません。己の名誉のために補足すると、じゅ、10秒いただければギリギリ取れます、たぶん。
とはいえ世の中には、そういったカラーコードを聞いて直感で色が分かってしまう変態も少なからずいらっしゃるとお聞きしますので、そういった方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。クレイジーな作品には、クレイジーなプレイヤーがよく似合いますから。(褒めています)
No.02:奇々方ラルラのキラキラカルタ
弐人国家さん制作の「奇々方ラルラのキラキラカルタ」は、可愛いキャラクターが印象的な、かるたの様なボードゲームです。
先程の「COLOR CODE」と同じく、かるたの様な作品ではありますが、だいぶ雰囲気が違いますね。ですが、テーマのクレイジーさはどっこいどっこいです。
なんたって、このキラキラカルタで取る取り札は、こちら!
……?
実はこれらの取り札は、すべて俗に言う「キラキラネーム」なのです!
つまりすべて人の名前! え、正気? キラキラネームを取るかるたなので「キラキラカルタ」。なるほど分かりやすいネーミング! 全く理解はできないけど!
例えば上記の写真の中に「ひじき」と読む名前がございます。ひじき……?
プレイヤーは読み手の読み上げる「ひじき」という名前を、当て字・言葉の意味・著名な作品の略称など、様々な可能性を推理しながら獲得しなくてはいけません。
これをクレイジーと呼ばなくて、何をクレイジーと呼べば良いのか。
(よかったら皆さんも探してみてください。答えは最後にあります。)
また、本作には「どうしてこの名前になったのか」を解説するテキストも付属しています。ゲームを一通り楽しんだ後で、読みながら世の中の広さを感じるのもまた一興です。
あまりに衝撃的なキラキラネームの数々に、大爆笑間違いなしの本作品。
ゲームの仕様上、二度目が遊びづらい作品ではありますが、なんと本作には多くのシリーズ展開がなされています。つまり作品の数だけ遊べます! みんなどんどん揃えて大爆笑しよう! って、そんなにあるの、キラキラネーム……。
ちなみに、先程の「ひじき」は、こちらが正解です。
え、なんで!?
世の中にはいろんなゲームがあるなあ。
というわけで、長くなってしまったので今回はここまで。例の失敗放送で紹介した残りの作品や、他の作品については、改めてご紹介させていただきますね。
それにしても、ボードゲームが広まるにつれて、こうしたヤヴァい作品も増えてきて、とっても楽しい昨今であります。
特にボードゲームを制作する同人サークルが多く出展される「ゲームマーケット」では、本当に様々なトガりまくりの作品に出会うことが出来るので、是非皆さま足を運んでみてください。次は11月23日〜24日に開催で、うちのサークルもでます! ブース番号は土曜日S01-02です!!(ダイレクトマーケティング)
それでは、また。