イカとタコのサソリ固め
むかしむかし、プロレスで『コラコラ問答』てあったやん。長州力と橋本真也の有名なアレや。
ナニコラタココラ!
なにがコラじゃコラバカ野郎!
こんなやりとりが延々と続くだけでも、とある世界では今でも伝説的に盛り上がんねん。結局のところ、重要なのは言葉の中身やないねん、熱の部分やねんな。
そんなふうに考えれば、もしかすると、アレとアレの話も、熱っちゅうことで解決するんかもしれへんなぁ……
★★★★★★★★★★★★★★
意味が分からへんことって世の中に沢山あるやん?
「理由はあるんやろけど、何で今でもそのままなの」ってやつ。
例えば信号機の青とかやな。あんなもん、誰がどー見たって緑やん。それでもなんか知らんけど、みんな普通に青って言うやん。昔からの流れで。
そう考えてみると、やっぱよく分からへんのやなぁ、アレも。
これ、大阪の名物やからホンマはあんま言いたないねんけどな、『タコ焼き』って意味分からんくない?
だって思い浮かべてみて?
イカ焼きっていうたら、注文して出てくんのは、ちっちゃい割り箸とかにぶっ刺したイカの丸焼きやろ。なのにタコ焼き頼んだら、まっるい粉もんのソースぶっかけたボール出てくんねんで。そんなん統一性なくて外人さん理解でけへんやん。
慣例として普通になってんのは、そらワシにも理解でけるで。何しろタコ焼き発祥の地は、我が西成の会津屋て言われてるからな。意味不明でも誇らしくはある。確かにあるで。
でもな、それとこれとは別やねん。
やっぱおかしいもんはおかしいねんな。
タコ焼きがぶっ刺したタコの丸焼きやないと、イカ焼きと言葉として釣り合わへんのや。なんなら逆でもええわ。そもそも別にやで、タコの代わりにイカ入れたってあのボール絶対美味いやろ。誰かに怒られそやけど、美味いことに変わりはないからな。ワシとしてはどっちゃでもええねん。
ただ、ただやで?
ワシは、あれを『タコ焼き』て呼ぶのをやめろ言うてるわけやないねん。
散々文句言うといて「なんやねん」て怒られるかもしらんけど、ワシが言いたいのはそんなとことちゃうねんな。
肝心なのはな、なんで今でもアレが、
『タコ焼き』て呼ばれてるかっちゅうとこやねん。
大体な、世界っちゅうのはうまくでけてんねん。
例え誰かが勝手に名前つけて流行らせよ思っても、勝手に世の中に是正されて、呼び名なんか変わっていくもんやねん。
ひとたびイメージとちゃうもんとして世間に認識されたら、自然に流れ流れて呼び名も変わっていくもんやねんな。それが自然の摂理やねん。
なのに『タコ焼き』は変わらへんかった。
それって凄いことやと思わへんか?
結局それってな、変えへんっていう誰かのプライド。熱やと思うねんな。言い方変えると意地っちゅうのかな?
意味わからんのにずーっと変わらへんもんて、なんか知らんけど、そこに誰かの怨念みたいなもんを感じずにはいられへんねんな。
「ワシが黒言うたら白も黒じゃ!」
こんな台詞、今やとブラック中のブラック発言やけど、多分信念って部分の話に置き換えると、今でも通じるんちゃうかな。
どれだけおかしい思っても、中にブレない芯を持ってると、いつか周りも影響されて、それが当たり前になんねん。
やっぱ熱って重要やねん。
タコ焼きやって中身はアツアツやろ?
結局普通にタコ焼いたやつより、こっちのが熱がこもってんねん。知らんけど。
せやから結局、何が言いたいかっちゅうとな。
なんでもドンと言い張るんやったらドンと熱を持てっちゅうことや。
「今日はダルいで仕事休むわ!」
「おもんないので授業聞かずに寝るで!」
「客来ないのでもう帰るわ!」
こんな台詞も、熱を持って言えば、言い続ければ、いつか誰かに通じんねん。結局熱やねん。熱。熱出るくらいの熱や。
ただ1つ注意な。
熱が通じる前に、鉄板ひっくり返されて酷い目におうても、ワシは知らんで。会社クビんなっても、成績落ちても、賠償金請求されても、ワシは知らんからな。
ワシは関係ないからな!
絶対ワシのせいにすんなよ!
自己責任やからな!
バ、バーカ!!
・・・ちなみに題名のサソリ固めやけどな、技かけられた方の形がサソリに似てるからて付いた名前やねん。海外でもスコーピオンデスロックなんて呼ばれてて、完全に和訳とそのまんまやねん。
でもな。
英語圏ではスコーピオンデスロックやなくて、シャープシューターて呼ばれてんねん。
なんでやろなぁ。
知らんけど!!
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