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【読書】ルイス・サッカーの 穴 を読む



ルイス・サッカー
1999年10月発行

ほんわかと良かった
1998年にアメリカでベストセラーになった小説

無実の罪でテキサス州の砂漠の真ん中の矯正施設に入れらた少年の物語り
少年の冒険譚のようでもあり、ちょっとスタンドバイミーみたいな感覚もあったのかも

毎日ひとり1.5mの穴を掘らされる
主人公の少年は施設内でもいじめられたりするが受け身で我慢を続ける
弱気でまじめな普通の少年だ
文字の読み方を教えてくれと頼まれた仲間の少年にもいやいやながら教え始める
毎日の暮らしに勉強の時間に楽しみが馴染んできた頃、所長たちから教えることも禁じられる
穴を掘ることだけに専念させられたのだ
文字を勉強していた少年は穴掘りの現場から逃げ出す
そして数日後には主人公の少年も施設を脱走して逃げた友達を探しに行く
逃げ出しても周りには水さえない不毛の地だ
ガラガラ蛇や毒とかげ くらいしかいない
100年以上昔にはそこが湖だったとは思えない
昔は桃の木があって桃のジャムを作るのが周辺に暮らす女たちの日常だったそうだ
タマネギ売りの黒人の話なども語られる
昔話をはさみながら少年2人の逃亡生活が描かれる
昔話に聞く山の頂上を目指す
頂上には水とタマネギがあり少年たちは生命をつなぐ
元気を取り戻してきた2人は
穴掘りの現場に戻って宝物を見つける計画を立てた
これまで掘ったきた穴の中で目星をつけていたのだ
施設の人たちが寝ている時間が穴掘りの時間だ
ついに箱を掘り当てる
そこに現れたのが施設の所長たちだ
いいものを見つけてくれた と
少年たちが毒とかげと所長たちに囲まれていると、別の大人たちが駆けつけてきた
少年の無実が証明されて少年を解放するためにやってきた裁判所からの執行官と弁護士だった
2人の少年は保護された
掘り出したケースには安っぽい貴金属や証券が入っていた
この証券がなんと1億円位にはなった
少年の父親も発明品が売れて成功していた
桃の香りのする靴の臭い消しだった
ハラハラさせながらハッピーエンドで少年のキャラもおとなしいので、穏やかな気持ちで読むことができた

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