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【読書】小砂川チトの 家庭用安心坑夫 を読む

家庭用安心坑夫
小砂川チト
2022年 7月7日発行

残念ながら個人的には、おもしろくはない
でも2022年 の群像新人文学賞作
タイトルは奇を衒ったものなので楽しめるかなと思いながらも残念なまま読み終わってしまった
コロナ禍の世の中を反映した表現は出てきているが、別にコロナ禍でなくても成り立つ話だ
マスクだとか自衛隊のワクチン接種会場だとかリモートワークだとか
新しい作品であることを強調しようという事なのかと、不自然な感じもしてしまう

尾花沢の炭坑跡地が史料館のようになっていて、炭坑夫像のマネキンがたくさんあるそうだ
その内の一体は、主人公の父親なのだそうだ
東京でそのマネキンを見かけるようになって、尾花沢に行かなければと強迫観念に取り憑かれ
実家にも坑夫のマネキンにも会いに行く
夫が団地の自宅でリモート会議中に出て行く
広く長い坑道内から目当てのマネキンを持ち出して車に積み込み実家に持ち込む
そして鍋を食べて一夜を明かす
東京に帰ればもう夫はいなくなっていた
これだけの事
もう少し楽しませて欲しいと思う

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