オールブラックスを圧倒した "ルーキー"姫野和樹「彼にはクオリティーがあり、世界中で活躍できることを証明した」
スーパーラグビーの容赦ないスタイルは、新参者が成功することはおろか、自分の立ち位置を見つけようとするのも劇的に難しい環境です。この10週間で明らかになったように、スーパーラグビー・アオテアロアのようにペースが速く、闘争的な大会では、その厳しさはさらに増します。
しかし、昔から「ダイヤモンドはプレッシャーの中で作られる」と言われているように、2021年には膨大な数の新しい才能が目に留まり、ニュージーランドラグビーの宝石箱はすでに溢れかえっています。
確かに、2019年のスーパーラグビールーキーの表彰台を振り返ってみると、セブ・リース、トム・ロビンソン、ウィル・ジョーダンの3人は、間違いなく現在の大会で最高の選手であり続けています。これは、若いキウイの才能にとって、ブレイクしたルーキーシーズンは、単に眉をひそめて注目を集めるだけではなく、時には選手をより高い栄誉へと早送りすることができることを示しています。
2021年の大会では、これまで以上に高いハードルが設定され、いくつかの傑出した若手選手が大会を通じて活躍しました。サム・ダリーは、毎週のようにラインアウトで活躍し、5回の出場で疲れ知らずのディフェンスを見せ、ブルースに移籍しました。
また、ルーベン・ラブは、ハリケーンズのハイランダーズ戦でスタンドオフとして活躍し、デビュー戦でチャンピオンのクルセイダーズを相手にエキサイティングなプレーを見せました。
しかし、元ブルースのフッカー、ジェームズ・パーソンズをはじめとする多くの人々にとって、ルーキーシーズンで最も注目すべきインパクトを与えたのは、22歳のコナー・ガーデン＝バチョップだった。ダニーデン・フランチャイズにとって混迷の年となったが、ガーデン＝バチョップは、その多才さ、狡猾さ、そしてペースで、ランダーズのクルセイダーズに対する衝撃的な勝利に大きく貢献し、真の意味での違いを証明した。
パーソンズ氏は、Aoteroa Rugby Podで、「私にとって、彼は傑出しており、正真正銘のルーキー・オブ・ザ・イヤーです」と、この若者のシーズンを絶賛しました。
パーソンズは「バニングスNPCでは無名だった彼が、自分の力でチームに入っていくパフォーマンスを見せてくれたことは、非常に素晴らしいことだと思います」「彼は自分の力でチームに入り、その調子が続いていましたが、残念ながら怪我をしてしまいました」。
ハイランダーズの第7戦チーフス戦で手首を骨折したことが、ガーデン-バチョップの成長を止めてしまいましたが、このシーズン、彼はフルバックとウィングの両方で同等の能力を発揮し、3トライを挙げました。
現在、クルセイダーズでスーパーラグビーを5回制覇しているブリン・ホールにとって、ハリケーンズのハーフバックであるルーク・キャンベルは、ベンチでもスターターでも安定したパフォーマンスを見せ、印象に残りました。
TJ・ペレナラの欠場を最大限に利用して、ホールはキャンベルの活躍を前向きに評価しました。「彼はハリケーンズのために本当によくやったと思います。年初にはタウマテイネとスタートを争っていましたが、最終的には彼がその競争を制し、本当にいいプレーをしていました」。
ホール氏が最も印象的だったのは、このルーキーのコアスキルで、「彼のパス、キックゲーム、特にコンテスタブルは、ハリケーンズにとって本当に強力で、彼らの戦略においてかなり大きな役割を果たしました」と述べています。
しかし、ホールが2021年の新人賞に選んだのは、すでに17のテストマッチに出場しているハイランダーズと日本代表のバックロー、姫野和樹だった。
「日本から来た姫野和樹は素晴らしい選手でした」「日本から来た彼の活躍には目を見張るものがありました」とホール氏は述べています。「姫野和樹の加入は少し遅かったのですが、ハイランダーズで活躍したシャノン・フリゼルとのワンツーパンチで、本当に素晴らしいプレーを見せてくれました」
日本代表のワールドカップで全試合に出場した姫野は、大会の途中で初出場を果たし、ピッチでのスタミナ、タックル数、一貫したフィジカルの強さで輝きを放っていました。
母国ではすでに国際的なスターであるにもかかわらず、姫野はハイランダーズでは決して満足していなかった。パーソンズは、海外で新たな挑戦をしようとする26歳の若者の性格を認めている。
「彼は日本で、日本のラグビーで大きな存在です」とパーソンズは言います。「彼の名前はとても有名です。だからこそ、彼はここに来て自分の力を試したかったのだと思います。そして彼は、世界中で活躍できるクオリティーを持っていることを証明しました。彼は自信を持って国際的なラグビーに臨むことができるでしょう」
ハイランダーズのルーズフォワードには、オールブラックスのフリゼルやリアム・スクワイア、経験豊富なビリー・ハーモン、ジェームズ・レントジース、マリノ・ミカエレ・トゥウなど、豊富な選手が揃っていましたが、その中でも姫野は、おそらく最高の選手だったと思います。
トニー・ブラウンと姫野の間に築かれた南半球での関係は、後にインターナショナルレベルで配当を受けることになるかもしれない。
ホールは、姫野のハイランダーズでの傑出した貢献が、ニュージーランドの大会で自分の力を試したいと考えている日本ラグビー界の選手たちに刺激を与えるという副次的な効果も期待できると見ている。
ハイランダーズのファンは、今年のルーキーがもう少し長く活躍してくれることを願っていることでしょう。