見出し画像

イアン・フォスターHCは、歴史的に長いツアーの中で如何にしてチームを軌道に乗せたのか?

オールブラックス・ニュース

水曜日の夜、イアン・フォスターはダブリンのホテルの一室にいました。この「他に類を見ないツアー」は他のツアーと同様に、新型コロナによる制限により、オールブラックスのチームと首脳陣の動きは制限されています。

窓の外には有名なアイルランドの街が広がっているが、テイクアウトのコーヒーを飲むくらいしかすることができないのです。

しかし、その限界がオールブラックスを精神的に追い詰め始めているとしたら、フォスターはそれを見事に隠しています。彼は魅力的で、広々としています。実際、彼はアイルランドのテストでキャンプに「エッジ(鋭さ)」が生まれたと言い、彼の直感はフランスとのテストではなく、このテストが大きなテストになると言っています。

オールブラックスの歓迎の様子を尋ねられたフォスターは、アイルランドのホストファミリーにもそれを感じ取ったようです。フォスターはStuffに、「ウェールズと似たような感じですね」と話しました。

「ウェールズの方が、我々に対して少しソフトな感じがします。アイルランド人はとても歓迎してくれますが、少しだけエッジが効いています。彼らは自分たちのやりたいことをかなりオープンにしますが、良い意味で礼儀正しいのです」

フォスターは、残り2回のテストでオールブラックスがどのような状況にあるかを把握し、さらにゲームの全体的な状況を考えるのに適した立場にいます。

30分以上にわたり、彼はリーダーについて、アーディー・サヴェアがジェローム・カイノ、ジェリー・コリンズの地位に到達する可能性について、ロジャー・トゥイヴァサ・シェックについて、そしてダルトン・パパリイが将来的に6番に転向する可能性について、興味深く語っています。

また、フォスターはネイションズカップのコンセプトを「現実的に」受け入れていますが、それを売り込むために使われている「根拠のない」前提には反発しています。

「私が信じられないのは、国際試合を再パッケージ化しなければならないという事実です。なぜなら、私たちが真の意味を持たないゲームをしていると言われているからです。土曜の夜にアビバ・スタジアムに行って、そんなことは言えないでしょう？」とフォスターは言います。

しかし、彼の最大の関心事はオールブラックスです。ニュージーランドを出発してから数ヶ月が経ち、これから2つの厳しいテストが控えていますが、フォスターは長旅であったという事実から逃げようとはしません。

しかし、グループ内のエネルギーレベルは良好だと言います。ここで彼が指摘しているのは、オールブラックス内のリーダーシップグループが、チームを軌道に乗せるために明らかに時間外でも労を惜しまず活動をしているということです。

フォスターは、「今のメンバーは、本当によく働いてくれています」と語ります。「長期間のツアーに参加していないときに、1週間休んで勢いがなくなり、基準を失い、自分のやり方を少しでも見失ってしまうと、元に戻るのがとても大変なツアーになってしまうという重要性を私たちは知っています」

「彼らは、スイッチを入れるときと切るとき、そして楽しむときと、プレッシャーをかけるときとのバランスをとるために、必死に働いている。これは、彼らが本当によくやっている分野です」

アーディ・サヴェアもその一人です。28歳のサヴェアの地位は、ニュージーランドの若い選手たちが彼のことをインスピレーションの源として言及するレベルにまで達しており、フォスターに゜ーNo8の影響力は、ジェローム・カイノやジェリー・コリンズの領域に向かっているのではないか?と尋ねてみた所、

「可能性はあります」と話します。

「私はアーディのことをよく知っていますが、彼は、自分のプレーや態度が選手に影響を与えていると思うと、非常に身が引き締まるのでしょう」

「私が彼の選手として好きなのは、彼がキャリアを通じて自分自身を再定義していることです。彼は常にフットボーラーに精巧で、多忙なディフェンダーであり、常に少しの閃きがありますが、彼が常に持っているものは、脚力とコンタクトの強さです」

「しかし、彼はキャリアの中で挑戦を受け、ボールを使ったゲームで成長し、タックルでの優位性を高めてきました」

「私は、選手が成長し、適応し、自分のプレーの一部を修正していくのが大好きです。アーディの場合は、その部分で本当に成熟していると思います。そして、彼が自分のゲームにさらに多くの要素を加えることで、私たちは彼からますます多くのものを見出すことができると思います」

フォスターは、サヴェアのポジションについての議論は終わったと言います。サヴェアを7番に起用することもあるだろうが、オールブラックスでのサヴェアのベストポジションは8番であることは「絶対に間違いない」という。

そこで気になるのが、ダルトン・パパリィの存在です。ブルースの大型フランカーであるパパリィは、今年、No.7として傑出した活躍を見せており、オールブラックスの試合に与える影響という点では、サヴェアに劣らないと言っても過言ではありません。サム・ケインが体力を回復すれば、いずれはそのジャージを取り戻すことになるでしょうが、だからといってパパリィが先発メンバーから外れるとは限らず、フォスターはパパリィを6番に起用する可能性もあると明かしています。

フォスターは、「彼の主な強みは、タックルの能力と、そのスペースで力強く支配的であることでしょう」と言います。

「我々の観点からすると、彼のおかげでルースフォワードのトリオが短くなる可能性がありますが、彼はラインアウトの時にもかなり有能です。ですから、答えはイエスです。長期的には、彼をそこでプレーさせることに問題はないでしょう」

オールブラックスのファンの間では、ミッドフィールドも活発な議論が行われているエリアです。フォスターは、メディアが12番と13番のコンビネーションに注目していることに触れて笑顔を見せますが、リーコ・イオアネのベストポジションについては自虐的に話しました。

「私はまだそれを理解していません。ますます混乱してきています」

しかし、確かなことは、イオアネがどこで先発するかにかかわらず、同じ試合で2つのポジションを演じることに慣れるべきだということです。フォスターHCは、イオアネがオールブラックスのスペシャルウェポンのような役割を果たし、フィールドのさまざまな場所やゲームのさまざまな場面でチームを苦しめることができると説明しています。

「我々は、彼のセンターでの活躍にとても満足していますし、ウイングでの活躍にも満足しています」

「彼は、センターとウイングの両方で成長し続けるために、少しずつ仕事をすることに満足しています」

「ウェールズ戦では、彼をウイングで起用し、最後の25分間はセンターに入れたことが効果的だったと思います」

「だから、彼がどこでスタートするかはあまり重要ではありません。実際、彼は多くのテストマッチで異なるポジションでプレーすることになるでしょう。彼のペースと経験、そして攻撃面での能力を持ち、攻撃ユニットのさまざまな部分に彼を移動させることができるということは、我々が定期的に使用できる武器になっているのです」

このアプローチは、フォスターが今年、この役割にもたらした柔軟性を反映したもので、選手が見せているものに基づいてポジションを再考する意欲を持っています。長く苦しいツアーでしたが、オールブラックスは今でも常に学び続けています。



この記事が参加している募集

#スポーツ観戦記

15,160件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？