トニー・ブラウン、ハイランダーズのヘッドコーチを辞任する準備を進める。

トニー・ブラウンHCは、クラーク・ダーモディコーチがスーパーラグビーのトランスタスマン大会で "匠の技 "を見せてくれれば、2022年にヘッドコーチの座を譲ってもいいと、驚きの告白をしました。

ブラウン氏は、6月下旬に行われるブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズとの1回限りのテストに向けてブレイブ・ブロッサムズを準備するため、来週水曜日に日本に向かうことを明らかにしており、オーストラリアのスーパーラグビー5チームと対戦する6週間の大会をすべて欠席することになります。

そのため、すでに負傷者が続出しているハイランダーズは厄介な状況に置かれているが、ブラウン氏は金曜日、ダーモディが今後数ヶ月の間にヘッドコーチとして活躍すれば、2022年には現在の役割を逆転させることができると認めた。

「彼は素晴らしい仕事をしてくれると思います」とブラウンは語った。「彼は将来、ハイランダーズのヘッドコーチになります。彼がマスタータッチを持っているなら、私は彼にヘッドコーチを続けさせてもいいと思います。それはとても重要なことだと思います」

「私はいつも、チームのために何でもする男です。だから、何があっても大丈夫です」。

ブラウンは、ジェイミー・ジョセフとともに日本代表のアタックコーチを務めている間も、ハイランダーズでの役割を果たしますが、日本に到着してから2週間は隔離されることになります。

ブラウンは、ハイランダーズのゲームプランをまとめ、試合をレビューしますが、日常業務はダーモディに引き継がれます。ダーモディは、ブラウンの契約が切れる2022年末にハイランダーズを引き継ぐべく、準備を進めていました。

ブラウンは、ダーモディを「100％」信頼していると語り、ダーモディ氏がすでに2021年のトランスタスマンでハイランダーズのヘッドコーチを引き受けたことを明かしました。

ブラウンは、「彼はタスマンのヘッドコーチであり、ヘッドコーチの仕事を理解しているし、それをこなす能力がある」と語りました。

「去年、私が準備する事ができたのも、タスマンに彼がいたからで、それがこの仕事を引き受けた理由です」

「私としては、"ダームス"がヘッドコーチで、私がアシスタントでも良いと思っています。誰がヘッドになるかはあまり気にしていません。彼は間違いなく有能ですし、私も楽しんでやっています。だから、何があっても大丈夫です」。

ダーモディは、過去2年間、タスマンの共同ヘッドコーチを務め、アンドリュー・グッドマンとともに2つのタイトルを獲得しましたが、今年はマコに戻らないため、ハイランダーズのヘッドコーチに就任する可能性があります。

短期的には、ハイランダーズには少なくともフォームNo.8の姫野和樹がいます。ブラウンの離脱により、日本のスター選手がスーパーラグビーのトランスタスマン大会に参加できなくなるのではないかと心配されていますが、ブラウンは姫野が大会に参加できるようにし、その後スコットランドに飛んで日本チームと合流すると述べました。

この状況は、ブラウンのユニークな契約上の地位を浮き彫りにしています。ブラウンは、他のスーパーラグビーのコーチのようにニュージーランドラグビーではなく、ハイランダーズと日本ラグビーフットボール協会に雇われています。

しかし、ブラウンがハイランダーズに就任する前から日本が雇用主であり、ブラウンがスーパーラグビーを担当するためには日本の承認が必要だったため、衝突が起きた場合には常に日本の仕事が優先されることになりました。

「日本へのコミットメントについて、"ロギー"（ハイランダーズCEOのロジャー・クラーク氏）とはよく話し合ってきました」とブラウンは語った。"彼はそのことを理解していますし、ハイランダーズのコーチとして私と契約したときにも理解してくれました」。

クラーク氏は声明の中で、「この状況は...誰にとっても心地良いものではありません」としながらも、ダーモディがオーストラリア代表との試合でチームを導くことを信頼していると述べています。

「このような事態になるとは誰も予想していませんでした。パンデミックの影響で、ライオンズのツアー日程は1年の大半が完全に宙に浮いた状態になっています」とクラーク氏は語ります。

「このような状況になったことで、ブラウニーの国際的な義務とスカイ・スーパーラグビーの義務が急に重なってしまい、誰もが納得しない状況になってしまいました」

「しかし、組織としては、たとえ彼が現場にいなくても、彼のサービスを受けられることを知っていますし、クラークとコーチング、マネジメントグループがこの課題に対処できることを信じています」と述べました。

ブラウンは、ハイランダーズの選手たちに伝えるのは難しい話だったと言います。

「選手たち、特にリーダーたちに伝えるのは大変でした」と彼は言います。

「我々はこのキャンペーンに多大な努力をしてきました。思い通りにはいきませんでしたが、全員が努力してくれました。リーダーとの会話は難しいですし、選手に伝えるのも本当に難しいです」

「それはそれでいいのです。すべてのラグビーの試合に勝てるように、ベストを尽くします」

日本代表が6月26日にエジンバラで行うライオンズとの試合は、つい最近最終決定したばかりです。つまり、水曜日にジョセフと共に日本に向かい、ブレイブ・ブロッサムズの14日間のトレーニングキャンプの前に、2週間の隔離生活を送る必要があります。

ハイランダーズは、育成コーチのケイン・ジューリーが、ダーモディ、シェーン・クリスティ、リキ・フルーティとともに、今シーズン残りの期間、コーチングチームに加わると発表しました。

ハイランダーズは、金曜日の週にレッズとの厳しいホームゲームでスーパーラグビー・トランスタスマンを開始します。

元オールブラックのブラッド・ソーンが率いるレッズは、土曜日のスーパーラグビーAU決勝でブランビーズと対戦します。