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クルセイダーズは、新型コロナの発生に備える。
クルセイダーズの最高責任者であるコリン・マンスブリッジは、スーパーラグビー・パシフィックに向けて、新型コロナのオミクロン株がチームのメンバーに感染することを前提に計画を立てています。
ニュージーランドは現在、新型コロナの警戒態勢が強化されているため、クルセイダーズは2月11日にブレナムで行われるハリケーンズとのプレシーズンゲームを中止し、代わりにクライストチャーチで試合を行う予定です。
オミクロン株の件と、新型コロナの警戒レベルが「レッド」に移行したことで、地方の会場で試合を行うには高い費用がかかるため、ランスドーン・パークで試合を行うことは不可能になりました。
マンスブリッジは、2月4日にオアマル近郊で行われるハイランダーズとのプレシーズンゲーム初戦の開催を確信していました。
今、クルセイダーズにとって大きな課題は、チーム内にオミクロンを発生させないことです。
「オミクロンは、必ず入ってくると思っています。だから、オミクロンが侵入してきたときにどう対処するか、また、オミクロンが侵入してきたときにどう選手を確保するかが重要です」とマンスブリッジは述べます。
クルセイダーズのスーパーラグビーパシフィックでの初戦は、2月19日、クライストチャーチでのハリケーンズ戦です。
フランチャイズは、マンスブリッジが「ソフト対策」と「実用的なフィルター」と呼ぶ、ウイルスがプレーヤーに感染するのを防ぐための方法を考え出しました。
バブルの中にいることを約束する必要はありません。
もし、誰かが陽性と判定され、隔離しなければならなくなった場合、あるいはその時は、クルセイダーズはそのポジションのカバーできる選手を素早く見つけ、できるだけ多くの健康な選手がプレーできるようにしなければならないでしょう。
北半球やオーストラリアのクラブ、その他のスポーツコードと、オミクロンの到着後の経験について話し合いが持たれています。
ワールドカップの為、日本に向かうオールブラックスをHAKA(ハカ)で送り出すニュージーランド航空の方々👏#オールブラックス布教期間#allblacks pic.twitter.com/XeP9Lb6rXN
— ALL BLACKS番記者・黒猫 (@rugbykuronekoya) January 24, 2022
グラント・ロバートソン財務大臣によると、仮に患者数のピークを中程度に見積もった場合、1日あたり25,000人の新規患者が発生し、35万人が自己隔離されると予想されると言います。
クルセイダーズは、ウイルスが襲ってきたときに、チームを編成できるような最善の状態を確保したいと考えています。
「ラグビーは非常にテクニカルなゲームであり、試合当日には選手層に厚みを持たせなければならないポジションがあります」とマンスブリッジは指摘します。「それが最大のチャレンジになると思います」
「選手たちはバブルの中にいることを期待されているわけではないので、どこに行くか、誰と付き合うか、カフェでは外に座るといったことを意識する必要があるのです」
マンスブリッジは、選手が自分の部屋に閉じこもることを期待するのは現実的でないと言いました。
「選手も人間であることを忘れないでください。ある程度の社会的な接触が必要であり、それを奪ってしまうと、精神衛生上の観点からもう一方では苦しむことになるでしょう」
ジャシンダ・アーダーン首相は、ニュージーランドは「数週間」、屋内外のイベントの観客を100人に制限するレッドセッティングに入ることを想定しておくべきだと述べています。
マンスブリッジは、ソーシャルディスタンス、異なる入場ポイント、異なる公共施設の利用などのロジスティクスを整理すれば、100人単位で10グループに分かれる可能性のある小観衆が、オレンジセオリースタジアムで試合を観戦できるようになると期待しました。
クルセイダーズも、他のチームと同様に、チケットの売り上げが減少することで打撃を受けることは間違いありません。
「もちろん、経済的には今年も大変なことになるのは分かっています。でも、試合に出られる選手を確保するという問題もあるんです」
試合会場にファンを集めることは、経済的には意味がないかもしれませんが、マンスブリッジは「つながりの観点」から重要であると指摘しました。
「それは、私たちが何者であるかに関わることです。私たちはファン主導の組織なのです」
「ファンが安心して観戦できるよう、できる限りのことをしなければなりません」
「もし、純粋に財政的な判断であれば、おそらく今とは違った対策や計画を立てていたでしょう。しかし、純粋に金銭的な問題ではないのです」