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腸内環境が高齢者の筋力低下の軽減に一役買う?!骨格筋の量が腸内環境に関連しているとの研究結果。

骨格筋は、体全体や手足を動かすときに使われる筋肉で、自分の意思で動かせる筋肉のことをいいます。

一見腸内フローラと関係がなさそうな骨格筋ですが、その骨格筋の量が、腸内フローラと関係していることが分かりました。

そこで、今回は腸内フローラの有無と骨格筋の量の関係性についてマウスを用いて調査した2019年の研究をご紹介をします[1]。


1、研究背景 

近年、腸内フローラが肝臓および腸の代謝、免疫、行動に及ぼす影響について調査した研究が多く報告されています。

しかし、腸内フローラが体内の主要な代謝器官の1つである骨格筋に及ぼす影響について報告した研究はほとんどありませんでした。

そのため、この研究グループは腸内フローラが骨格筋の量と機能に与える影響について調査しました。


2、実験方法 

この調査では、

①腸内に細菌がいない無菌マウス:GFマウス
②腸内に細菌を有するマウス:PFマウス
③無菌マウスに腸内細菌を移植したマウス:C-GFマウス

の3つのグループのマウスを用いて、骨格筋の遺伝子の発現、マウスの筋力、組織中の成分変化について調べました。

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