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あの子のハナシ① -妊娠発覚−


2年前の10月最後の日に四人目を妊娠していることがわかった。
自分で検査薬しないで妊娠がわかったのは初めての経験で言われた時は腰が抜けた。
事態を飲み込めず下半身裸のまま初対面のおじいちゃん先生の手を握りながらそんなわけないと否定していた。
コロナ感染から夫婦の営みをした覚えがなかったからいつの子かわからないと頭のなかぐるぐるしてた。
とりあえずモニターで確認しようと見せてもらったらそこにはもう小さい人がいた。
『やっとお気づきですか!こんにちは!』と言われてる気分だった。
あの体調不良は全部つわりだったんだ…と思ったら身体中の力が抜けていった。


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あの子を失ってから割とすぐにもう大丈夫!気持ちの整理つけよう!と書いた記録記事

でも大丈夫ではなくて正直今も大丈夫なわけではない。
妊婦さん見るのはいまだにしんどい。
この漫画を描いたり文章にするのも本当に気が重くて当時のことを思い出しながら描いてる。
描く気になったのはいい加減にこの想いを手放して軽くなりたいという気持ちとあの頃のわたしに悲しいけど幸せだよと教えてあげたいから。
自分が死産を経験して同じ経験をしている人が思いの外多くいたことにも本当に驚いた。
入院中にどんなふうにことが進むのか、お金はどれだけかかるのかただでさえ気持ちがえぐられてたところにあった不安を和らげてくれたのは同じ経験をしていた方の記事だった。
だからわたしも少しでも役に立ててればいいなと思う。
いまだに悲しいしこれ以上に悲しいことはないと思う。
でも今は笑っていられるしちゃんと生きてられてる。
きっと大丈夫だと思う。

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