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大阪Lovers

実は、僕の生まれは京都。小学校、中学校、高校と京都で過ごして、大学になって大阪へやってきました。

大学生の間、大阪は好きではなかったです。というのも、僕の入った大学の周辺はいわゆる「学生街」といえるものでなく、「学生の街」京都とは雲泥の差。「京都」に対する憧れと嫉妬が、はっきりと僕の中にありました。喫茶店の窓際に席をとり、コーヒーを目の前において小難しい本を読みふける、というのが大学生だと思っていた僕に(今から思えば、失笑ものですが)、あまりにもかけ離れた大学周辺の環境と、通学途中の殺人的なラッシュ(当時の大阪の私鉄の混雑ぶりは、今をはるかに凌駕する)は、僕に「大阪」を好きにさせませんでした。

そんなに大阪が嫌なら、就職は大阪にしなけりゃいいのに、という意見は正しい。でも、結果的には大阪市内に就職することになってしまったんですね。するとすると・・・・。

今、50代の僕は、20代のころに過ごした「大阪」に、限りない愛情と思慕の念を持っています。

DREAMS COME TRUEの歌に、「大阪LOVER」というものがある、ということを知ったのは、40代のそれこそ「不惑わくわく」になってからだったのですが、この曲の歌詞のなかに「御堂筋はこんな日も1車線しかうごかない」というのを聴いて、思わず笑った記憶があります。そうそう、僕の大好きな「大阪」は、どこまでもどこまでも違法駐車が一車線を占拠する街だった。僕がこの曲を聴いたときには、そんな「大阪」はもうこの世界にはなくなっていましたから。

良くも悪くも「愛すべき猥雑な大都会」だった大阪、そこで僕は大人になりました。学生時代よりも、僕はその頃のことを愛情をもって振り返ります。

思いつくまま、このNOTEに書き綴っていきます。

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