【映画】怪獣・くんちゃん【未来のミライ】
おはこんばんちわ。
1週間があっという間です…!自粛が明けて、やっと身体が本来の仕事のリズムに慣れてきた気がします。なかなか、映画を観る時間も減ってきてしまっているのですが寂しいです。
先日、オススメ企画では細田守監督の作品を紹介させていただきました。そんな中、最新作である『未来のミライ』を観れていなかったので、これを機に!と、観てみましたので、今回紹介させていただきます!
■母は偉大なり
物語を簡単に説明すると、4歳の甘えん坊の男の子“くんちゃん”(声:上白石萌歌)が主人公。ある日くんちゃんに妹ができます。今まで散々両親の愛情を受けてきたくんちゃん、急にその愛情が全て妹の“ミライちゃん”に注がれていくことでいじけてしまいます。そんなくんちゃんが出会ったのは、未来のミライちゃん。お庭の植木を通して、タイムスリップしながら過去や未来の家族と出会い、家族の愛の形に触れ合います。そんな冒険からくんちゃんはちょっとずつ成長していく。そんなストーリーです。
言葉を選ばずに言うと、正直ずっとくんちゃんにはイライラしちゃっていまして。いつか結婚して、子どもができた時にちゃんとお父さんを出来るかな、と不安になっちゃうほど、まあくんちゃんの怪獣っぷりたるや…。こんなことを言ったら、世のお母さん方には「こんなもん可愛い方!」なんて怒られてしまうのでしょうか。一人暮らし男子にはあまりにもパワフルすぎる4歳児なのでした。
この作品は、観る側のライフステージによってかなり感じ方が変わる作品ではないでしょうか。自分が子どもの頃この作品を見ていたらこんなことは感じなかったでしょうし、自分に子どもがいて子育て真っ只中だったら、「わかる!これどうやって洗えばいいの!?」って、“おとうさん”に共感できたでしょう。
そういった点から言うと、やはりいつ何時でも「母は偉大なり」。子どもを産み、育てると言うことがどれだけパワーのいることで、ストレスのかかることなのか、真正面から考えさせられました。時代は移り変わり、今では育児をどちらが担当する、なんて考え方自体がナンセンスなのかもしれません。僕は今この状態でこの作品を観ることができてよかったな、と思いました。
「家族のために仕事してるんだよ!なんで分かってくれないの?」なんて、口が裂けても言えません。
<脱線>
最近ハマっている漫画に『左ききのエレン』という作品があります。広告代理店で働く人が主人公の漫画なのですが、最近の話題では育児と仕事に揺れる「お父さん」が描かれている回がありました。そこでの考え方がとても素敵だったので、また別の機会で紹介させていただきます。こちらも、一人暮らし男子の間に読めてよかったなー、と思わせてくれた作品です。
■子どもの感受性
この作品の主人公は4歳のくんちゃんです。細田守監督が4歳のころを思い出しながら書いたものではないはずですが、どうやったらあんなに子ども目線で描けるんでしょう…。(インタビューでは、ストーリーと同じように細田守監督のお子さんに妹が産まれたこと、が作品に大きな影響を与えていると話していました)
子どもがどう感じて、どう成長していくかなんて、僕らが大人になっている時点でわかるはずもないし、覚えているはずもない。何が子どもの成長のきっかけになるかなんて分からないはずです。この作品ではタイムスリップ(過去と未来まとめてそう表現することにします)することで、くんちゃんが幼き頃のお母さんや自分より年上の妹、と出会い、いろいろなことを学んで成長します。
くんちゃんと同じようにタイムスリップは出来ないけど、子どもにとって街中で出会うおばさんや青年は「お母さん」や「お兄ちゃん」として認識され、その出会いがその後の人生を変えるような成長のきっかけになるのかもしれないですよね。
そういう意味では、子どもの頃にいかにたくさんのことを目に入れて、経験させてあげることが大事なことなのか、わかるような気がします。「子育て論」についても今のうちに色々と情報を仕入れておきたい。
ぜひ、この作品を見た先輩お父さん・お母さんたちにいろいろ感想を聞いてみたいなー。
それでは。
See you next time.
ぐっさん。