なぜあの人はエースと呼ばれるのか?
どの組織にもエースと呼ばれる職員がいると思います。
このエースは仕事ができるため、組織が行う事業そのものを左右する場合があります。
そのエースが組織にいるうちはそれでもうまくいきますが、その人が組織から抜けたとき、事業が回らなくなる場合があります。
また、組織がエースの成果を基準にしてしまうと、他の職員に対し「なぜあいつにできて、おまえにできないんだ!?」みたいなことにもつながってしまいます。
ではどうしたらいいのでしょう?
それは、「エースの行動を分析し、言語化し、マニュアル化すること」です。
そうすることでそのエースの個人能力に頼ることなく、組織の知的財産として蓄積することができます。
たとえば営業成績トップのエースがいたとしたら、その営業ノウハウをマニュアル化して全スタッフに教育する、というような感じですね。
人の「能力」は、一見マニュアル化しにくいように思えますし、完全にマニュアル化するのは難しいかもしれません。ただ、その人をエースたらしめている「行動」が必ずあるはずです。ひょっとしたら本人も気づいてない部分もあるかもしれません。
「なぜあの人はエースと呼ばれるのか?」という疑問を、「エースと呼ばれるあの人は、どういう行動をしているのか?」という問いに変え、マニュアル化するんですね。
その「行動」をマニュアル化できれば、エースの能力がチーム全体に備わり、チーム全体の能力の底上げができそうですね。