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追い風しか吹いていない。
ヨットで世界を駆け巡る白石康次郎さんの番組を見ました。白石さんは海洋冒険家で、ヨットで単独世界一周を3度経験しているというすごい人です。
もちろん挑戦の内容は人間業とは思えないほど凄まじいものだったんですが、ヨットという乗り物に興味を持ちました。
ヨットは風を受けて進みます。
追い風もあれば、向かい風もあるし、横や斜めあらゆる方向から風が吹きます。そして風向きは常に変わっていくんですね。
それに応じて、何枚もの違う種類の帆を張り替えるのだそうです。
白石さんは単独航海で挑戦してるので、それを一人でこなします。
この風にはこの帆、というように、張っては下ろしを繰り返します。
こまめに方向転換するんですが、それでも大きな視点でみれば、確実にゴールに近づいていきます。
「ヨットで一番困るのはなにか?」という問いに、「無風。」と答えました。
そんなときは何も為すすべがないから、空を見上げてぼーっとするのだそうです。
人生はヨットみたい。
風も自然が起こすもの。人生も世界の中で起こる出来事、同じことですよね。
追い風もあれば向かい風もあります。
でもたとえ向かい風であっても、帆を張り替えれば、斜め前でも、横でも、斜め後ろでも進むことができます。
吹いている風に逆らわず、ミクロな視点では遠回りでも、マクロな視点ではゴールへ近づくことができるはずです。
つまり、「追い風しか吹いていない」って考えることができますね。
ただ無風のときだけは、空を見上げて、ぼーっと休んだらいいのかもしれませんね。