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ホウ・レン・ソウをやめてみる。

会社の新人教育で大抵登場するホウレンソウ。報告、連絡、相談。
このホウレンソウを禁止している会社があります。
いまでは有名になった未来工業株式会社(岐阜県)です。
上司へのホウレンソウがなく、社員が勝手に考えて決めるといいます。
ちなみに「上司に相談したきゃしろ」だそうです(笑)。
ポイントはこの「考えて」というところにあるように思います。
この会社の社是は「常に考える。」
社員からの提案は、どんな内容でも一件500円で会社が買い取るそうです。
つまり、社員が自主的に「考える」ことを促すために、ホウレンソウをやめてるんですね。

ホウレンソウがないと、社員はどうなるのでしょうか?
未来工業の社長いわく「権限と責任を与えられ、自ら考える社員へと成長していく。」のだそうです。
上司から命令されて動く部下には、当事者意識が育たないといいます。

また、社長は、そういうやる気を持った社員には決して逆らわないのだそうです。
そして、「ミスも何度でもしろ」とも言っている。ただし条件があります。
「違うミスなら100回してもいいが、同じミスは二度とするな。」

ホウレンソウは、組織の「管理」です。
管理された社員は自律的に考えて働く意識を削がれていきます。
未来工業にはノルマもありません。「ノルマが前提で人間が考えつくことなどたかが知れている。」と社長は言います。
また、「他人を管理したがる奴は、自分を管理できない。」というのも社長の持論です。
会社が社員に信頼を寄せれば、必ず社員は返してくれる。まさにそれが日本人特有の気質なのかもしれません。
ただ、未来工業では、上司は、部下の「不満」にだけ必死に耳を傾けるのだそうです。
小さな会社だからできるのでは?と思ったんですが、社員は1000人を超えています。

ホウレンソウを試しにやめるのはなかなか勇気がいりますが、面白い考え方ですよね。

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