人の可能性を潰すのも人の言葉、可能性を伸ばすのも人の言葉


プロフィギュアスケーターの鈴木明子さんの話を聞く機会がありました。
鈴木さんは一時期、摂食障害となり、命の危険すら危ぶまれる状況だったそうです。スケートどころか、「なんのために生きてるのかわからない。」とさえ思ったそうです。
家族は「スケートなんてやめちゃって全然いいよ。あなたが健康でさえいてくれればそれでいい。」と言われたそうです。
でもそう言われて、鈴木さんは「ただ健康でいる」ということ自体を目標にはできなかったそうです。
つまり、健康は「目的」ではなく「手段」。
スケートを楽しむために健康だったんですね。
人生100年時代、健康長寿を願う人は多いはずです。でも健康になった先に、なにがしたいのか?それが本当の目的のはずです。

そう思えた鈴木さんは劇的な回復を見せ、再びリンクに立てるようになったそうです。でも弱った体、アスリートとは程遠い筋力、氷の上で向きを変えただけで転倒する、そんな自分に愕然としたそうです。
そんな中で彼女はコーチに聞きます。
「コーチ、私はまだオリンピックを目指せますか?」
コーチは言いました。
「全然いけるよ。誰が教えてると思ってるんだ?」
その言葉で鈴木さんは再び世界を目指せるようになったといいます。

人の夢は他人から「どうせ無理。」「難しいよ。」という言葉で簡単にくじけてしまいます。
でも、
人の夢を、可能性を信じさせてくれるのもまた人の言葉です。

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