![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/28592222/rectangle_large_type_2_cf19bc6c1127e0c9954f8c864d0cc20b.jpg?width=1200)
門外漢の意見に耳を傾ける。
何かモノをつくろうとするとき、コトを起こそうとするとき、僕らは往々にして「専門家」と呼ばれる人達にアドバイスを求めます。
専門家とは、その学問分野や事柄を専門とし、それに通じている人達ですね。
その分野の知識やノウハウとたくさん持っている人、と言い換えることもできるでしょう。
でも、その知識はノウハウは、基本的に過去の蓄積です。仮に情報のアップデートを頻繁にしていたとしても、やはり「起こったこと」の蓄積なんですね。
現代、VUCAの時代と言われます。
世界、社会は不安定であり、不確実であり、複雑であり、曖昧です。
この時代の中では、「予測していなかったこと」が頻繁に起こり得ます。
そして、専門家は預言者ではないですから、その予想外のことを見通すことができません。
つまり、専門家の価値は、VUCAの時代に照らすと、相対的に低下してると言えます。
逆に言えば、門外漢、素人、ふつうの人の意見が相対的に上がっている状態です。
専門家よりも門外漢の意見を重視する、とまではいかないにしても、どちらの意見もフラットに受け入れることが必要なのかもしれません。
介護、福祉業界は、わりと閉鎖的だと言われます。
専門職であるという自負からでしょうか、業界以外のまったくの素人の意見を重視していないように思います。
介護や福祉業界で「先進的」だといって注目される取組みや事業所をリードした人は、往々にしてこう言います。
「福祉とかあまり考えてないです。あたりまえの、ふつうの感覚です。」
業界の中での常識だと思っている制度ややり方は、「ふつうの生活」を考えたとき、不自然だったりします。(異常とすら言えるかも。)
専門職の輪の中で話し合うことはもちろん必要ですが、たまには門外漢、素人、ふつうの人の意見に耳を傾け、「あたりまえ」を思い出すことも必要ですね。