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裸の王さまになっていた

今季は、U12チーム(6年生)の指揮を執っている。
「ボトムアップ」という理念を掲げチーム運営をしてきて、夏以降は全く結果が伴っていない。
かなり、焦っていた。

「勝ちたい」という気持ちばかり増幅していく。
その気持ちは選手たちにとって、あまり良い影響を与えていなかった。

私の「勝ちたい」という気持ちは、あくまで私が「勝ちたい」という気持ちであって、チームの「勝ちたい」ではなくなっていた。


その結果、どうなったのか…


選手たちは野球が楽しくなくなっていく
私もグラウンドへ行く足が重くなる

全く良いことはなかった。

野球というスポーツを競技として捉えたとき、野球は献身性のスポーツだと考えている。
それは、レベルが上がり勝ち負けを追求するレベルの時である。

少年野球というカテゴリーでは、違うのではないか。

少年野球は野球というスポーツの入り口である。
あくまで「入り口」なのだ。
入り口で大切なのは「成長」と「ワクワク感」だと考える。

では、その2つを両立するために大切なことは何か?

私の監督としての「勝ちたい」という姿勢ではなく、監督・選手という壁を取っ払い選手と一体感を持ちチームを運営していくこと。
「ボトムアップ」を選手たちに求め続けるのではなく、自らもチームの一員として「ボトムアップ」の姿勢を示すこと。
考えのアウトプットと情報交換と議論。
そして当然ながら、野球の技術の指導である。
戦術ではなく。


もう、裸の王さまにはならない。



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