気持ちを昂らせる
アクセサリーは間違いなく生活必需品ではないけれど、でも、身に着けた人の人生を豊かにすることは間違いないと思うのです。
気分を高揚させたり鼓舞したり、逆に気持ちを落ちつかせたり、どんなアクセサリーでもそういった効果を身に着けた人たちに発現させると思っています。
ゲームのアイテムによくある“呪いのアクセサリー(笑)”でない限りは、身に着けた人の心に良い作用があることは間違いないと思います。
人の心に良い作用があるアクセサリーを作るということは、人の幸せに加担している、と、言えなくもない。
誰だって他の誰かの役に立ちたいと願うものだから「人の幸せに影響を及ぼすようなことをしている」という自負があれば自分をも幸せな気分にさせられる。
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アクセサリー作家として順調に活動してるときはなんの問題もないが、モノを生み出すということは、同時に、“生みの苦しみ”が纏わりついてくるもの。
なかなか納得いくモノが生み出せないでいると、モチベーションが下がったり、意欲が揺らいだりすることもあったりします。
そんなとき、いわゆるスランプに陥ったとき、みなさんはどうしてるのでしょうか。
それでも作り続ける。
良いものを生み出せないので一旦ものづくりから離れて他のことに打ち込む。
など、スランプ脱出法は人それぞれでしょう。
ぼくはというと、とにかく気持ちが昂ることにふれるようにしています。
普段からなるべくそういうところに身を置くようにしようとは思っていますが、更に意識を強めて、絵画や彫刻などの芸術作品や、映画、音楽はもちろん、漫画、アニメ、フィギュアなどのサブカルまで、自分の心を揺すぶる存在にジャンルを問わずとにかくふれるようにします。
そういうものにふれて気持ちが昂り感動したあとには必ず「おれもやってやる!」と、鼻息荒くまたものづくりに挑むことができるのです。
この世の中には凄い人たちがたくさんいます。
凄い人たちが生み出した凄いモノにふれられる機会はたくさんあります。
直接ふれられる機会がなくても、スマホに潜っていろいろ検索して辿っていくと「ナニコレスゲー!」と、感化されるようなモノにぶち当たったりします。
すると、それらがインスピレーションとなって、アイデアが浮かんできたりするのです。
こんなことを繰り返していくうちに自分の表現の幅がどんどん広がっていくのです。
ぼくもシルバーアクセサリー制作をはじめたころと比べると随分と表現力が豊かになったと感じます。
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ぼくが当面の目標としていることは1000作品生み出すことです。
手が遅いぼくには結構大変な数字ですが、10000の作品を生み出す人もいますから、一体どれだけの才能に溢れているのだろうと呆れてしまいます。
そんな凄い人たちに追いつけ追い越せの精神でものづくりに励み、1000の作品を達成したころには、ひとつふたつの傑作が生まれて人の幸せに大いに加担するようになっているかもしれません。