3.ドール面、はじめましてされる
週末に粘土さわるとアドレナリン足りてる感じがして楽しいな、6時間ぶっ通しで触ってて膀胱炎になりかかったけど生きてる感じするな、noteに経緯を書いていると作れない平日でもなんだかまるでずっとやっているような気持ちがして脳内物質ドバドバだな。脳内が好調なので低気圧に襲われてもそこそこ生活をキープしているな(なんとセデスが効いている、小さくも形よくもない割によく痛むわたしの頭のくせに)…とハッピーでいたところへ、Twitterで素晴らしい知らせを見た。見てしまった。
はじめましてされた
敬愛するmillnaさんの新アイドル、ルックちゃん。夏休みあけというタイミングのセンスの良さ(生きる)もさることながら、その造形にビビる。極限まで下げた目の高さ、大きなラメラメお目め。小さな口と鼻。女児服!しかもアイドルってことは歌って踊るの?ハイパーじゃん。
まるでわたしがなりたくて作っていた小さい架空のお人形の女の子で、めっきり元気がなくなった。
これじゃん…わたしが作る必要もうないじゃん、世界にこれあったじゃん…着用者もわたしとは比べ物にならないふくらはぎの細さだし美しい動きだし。しばらく仕事が手につかなかった。
2時間後のわたし
超言い聞かせてる…。そう、わたしがなるのはいつかちゃん(うちの子)のお友達。アイドルにあらず。
かわいくない
しかし一度凄い人のを見ると自分の作ったものがみすぼらしく惨めに見えてくる。
この子、可愛くなくない?幼くしたつもりだったけど鼻筋も太いし、お口が下すぎてだらしないお顔。そして目元が妙にわたしに似ている…どうも構造を確かめようと鏡見ながら作ったせいらしい。
ど平日なので本来はやる予定なかったんだけど、作業することにした。
削る部分と盛る部分書き込む
色鉛筆で直したいところを書き込んでいった。茶色は削るところ、赤は盛るところ。
お友達となるいつかちゃんの造形やわたしのすきなほかのお人形さんの写真を見返して、かわいいの要素を足すにはどうしたらいいかで書き込んでみた。
まず、目の位置がもっと下にあること。涙袋をしっかりとっているのは悪くない。
鼻筋がしっかりありすぎる。かわいい幼子のお顔はみんなお鼻が低くて丸い。ただ、被るのが自分なので鼻梁の高さは変えにくい。幅を狭めて小鼻を削ることにする。
お口。人中をもっと短くしたい。だからお口はもう少し上。下唇のボリュームは増やそう。
好きを仕事にできてない人間の数少ない特権として、影響を受けまくっても誰にも何も言われないってことがある。天才じゃないし努力家でもないから、なんとか楽しいを続けたい。アドレナリン出していきたい。
削る
平日だけど夫が帰ってくるまでの15分だけ削り作業をすることにした。夜のベランダは肌寒い。季節が回る。
作業してたら手が滑って少し顎の下を欠けさせてしまった。
でも楽しかった。去年はこの辺りで諦めてしまったけど、まだ好きでいられるっぽい。
飽きず諦めずに完成まで漕ぎ着けることが、より大きく見えてきた日だった。この後削りを進めて、削った部分に新しくパーツを盛りなおします。あと、顎下を分厚くしなきゃ。
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