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⚽ スイスから日本にやって来た ボルシア・ドルトムントの香川 真司選手サポーターさんの話。

🌸 2012 J1リーグ 第26節 2012年9月22日【キンチョウスタジアム】

セレッソ大阪 3 vs 2 清水エスパルス

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「キンチョウスタジアム(現・ヨドコウ桜スタジアム)」で行われた サッカー J1リーグ セレッソ大阪のホームゲーム。

試合終了の直前は、ほとんど モニさん(茂庭 照幸選手)とコータ(藤本 康太選手=現・セレッソ大阪コーチ)の 2バックで守って 攻め切ったセレッソ大阪が勝利した試合でした。 

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そして この時…

いつも私と一緒に観戦している セレッソサポーターの方が 2人のお客さんを連れてスタジアムに来ていました。

2006年「FIFAワールドカップ ドイツ大会」の観戦のため ドイツに行った時にスタジアムで知り合いになったそうです。

2010年、セレッソ大阪に所属していた MF 香川 真司選手は ドイツ ブンデスリーガ 1部のボルシア・ドルトムントに移籍しました。

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そこで 香川 真司選手は 衝撃的な大活躍をしてドルトムント サポーターに愛される存在になっていました。

しかし 2012年、香川 真司選手が イングランド・プレミアリーグの名門 マンチェスター・ユナイテッドFCへ完全移籍することが発表されました。

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(ボルシア・ドルトムントへ観戦に行った方に頂いたパンフレット)

ドイツのボルシア・ドルトムントを離れることになった香川 真司選手ですが この2人の熱血的なサポーターさんたちは どうしても 香川 真司選手がプレーしていた 日本のホームスタジアムを訪れたいと思ったそうです。 

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そこで 2006ワールドカップ ドイツ大会の時に知り合った 日本人のセレッソ大阪サポーターである友人を頼って一緒に「キンチョウスタジアム」にやって来たのです。

この 2人はドイツに隣接する国、スイスの方々ですがEU加盟国は自由に国境を越えて往来することができます。

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ボルシア・ドルトムントは ドイツ ブンデスリーガ 1部に所属していますが サポーターはドイツ周辺の国々に たくさん存在するのです。  

人気が高いドルトムントには本当に たくさんのサポーターがいて、試合のチケットを購入することが困難です。

そこで、皆で応援するグループをつくり 年間パスポートを買って グループのメンバーが順番でスタジアムに応援に行くそうです。

ドルトムントのホームスタジアムである 「ジグナル・イドゥナ・パルク」は 80,720人もの観客を収容できますが いつも超満員なのです。 

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私、このドルトムントのサポーターさんとは 全く交流はありません。

でも、勝手にスイスから日本にやって来た 香川 真司選手のサポーターさんたちに会うことに決めました。 

セレッソ大阪の試合が終わってから いつも私と一緒に観戦しているセレッソサポーターの方に連絡して合流しました。
(いつもは隣席で応援していますが この日はスイスの 2人と並び席チケットを購入していたので…)

合流した時、2人とも 最初は 「この人は誰?」という感じで私を見ていましたが、私は ここで自宅から仕込んできたパフォーマンスを披露しました。

それは…

私、ピンク色のセレッソ大阪のユニフォームの下に 黄色のボルシア・ドルトムント ユニフォームを重ねて着込んで来ていました。

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そして セレッソ大阪ユニフォームだけを その場で脱いで、

「カ~ガ~ワ、シンジ ♪  ララララ~ラララ~ラ~ラ~ ♪ ♪」

という ドルトムント チャント《応援歌》を歌ったのです。
(ドイツでは選手個人のチャントを歌いませんが ドルトムントサポーターに愛されていた香川 真司選手だけは 日本と全く同じ個人チャントを歌ってもらっていました。) 

それを見た ドルトムント サポーターの 2人は ビックリしていましたが嬉しそうに 香川 真司選手のチャントを一緒に合唱してくれました。

「カ~ガ~ワ、シンジ ♪  ララララ~ラララ~ラ~ラ~ ♪ ♪」

「カ~ガ~ワ、シンジ ♪  ララララ~ラララ~ラ~ラ~ ♪ ♪」

私の肩を抱いてくれて 大熱唱でした。

※ドイツでは「ララララ~」ではなく「シャラララ~」と歌いますが…

⇧ 私が左手に持っているのが その場で脱いだセレッソユニフォームです。

それを聞きつけた周辺の セレッソ大阪サポーターの人たちが集まって来て 「な、何なのですか???」と聞いてきました。

「香川 真司選手を応援するボルシア・ドルトムントのサポーターさんがキンチョウスタジアムに来てくれたのですよ! 」と説明すると 皆、もう大喜びでした。

集まった皆で 香川 真司選手のチャントを熱唱しました。

「カ~ガ~ワ、シンジ ♪  ララララ~ラララ~ラ~ラ~ ♪ ♪」

大騒ぎになったので セレッソ大阪のクラブスタッフの人たちが走ってくるのが見えましたが、皆が笑顔になっている状況を見て 微笑みながら黙って帰っていきました。(良かった… ありがとうございました!)

それから いつも私と一緒に観戦しているセレッソサポーターさんは ドルトムント サポーターさんたちと 一緒に飲みに行く予定になっていたそうです。

私、「ご一緒して良いですか?」と聞きました。

いつも私と一緒に観戦しているセレッソサポーターさんは 「申し訳ないので言わなかったのですが 嬉しいです。」と言ってくれました。

そして、ドルトムント サポーターさんたちも 喜んで迎えてくれました。

もう すでに 私たちは仲の良い友人でした。
(まぁ、私が そのように思っていただけかも知れませんが… 💦)

行き先は スタジアム近くの ジャパニーズ居酒屋になりました。

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⇩ コバヤシ(F1 の小林 可夢偉選手)や カサイ(スキージャンプ競技の葛西 紀明選手)を知っていた エルリッヒさん。 

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⇩  香川 真司選手は大好きだけど、タコ(オクトパス)と海苔は 苦手そうな ファビアンさん。  

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私は英語が話せませんが、一緒に行ったセレッソ大阪サポーターさんは 英語が堪能な方だったので安心でした。 

そして 事前に誘われていませんでしたが 最初から 一緒に晩ごはんを食べるつもりで 浮世絵カレンダーなど たくさんのお土産を用意していました。 

その中の ひとつに 香川 真司選手が表紙になっている セレッソ大阪 マッチデープログラムがありました。

※ 「マッチデープログラム」とは…
Jリーグの試合会場で配布されるホームチームの情報誌のこと。当日の対戦相手の紹介や過去の結果などを中心に記載したものです。

⇩ このような冊子のことです。

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何気なく選んで 自宅から持って来たマッチデープログラムだったのですが これが大変なことになりました。

私は覚えてなかったのですが このマッチデープログラムの試合で 香川 真司選手は 記憶に残る貴重なゴールを決めていたのです。

「こんな思い出のある試合のマッチデープログラムをもらえるなんて!」という感じで ファビアンさんが とっても喜んでくれたのです。

私より スイスのサポさんが 香川 真司選手のことを詳しく知っていました…。

ここで「アルプスの少女ハイジ」のそれぞれの自国バージョン歌合戦などで、 大いに盛り上がりました。

それから ジャパニーズ居酒屋を後にしました。

この店の代金は 海外から来て頂いた仲間を迎える 私たちセレッソサポーターが支払いました。(感謝の気持ちで…)

お店を出ると 2人は ホテルへ帰る道順が分からないので案内して欲しいと言ったそうです。 

そこで私たちは地下鉄に乗って案内しました。

すると 「ホテルの近くで一緒に飲みましょう!」と誘ってくれました。

2人が宿泊しているホテル周辺の駅に到着しました。

2人は とっても良いホテルに泊まっていました… 👀

ただ ビジネス街の ど真ん中だったので 夜に飲めるようなお店が見当たりません。

何とか駅周辺にあるビルの1階に ショットバーを見つけたので 4人で入りました。

そこで 今までに見たことがないカードゲームで盛り上がりました。

これは 『ヤス (JASS) 』 と言って 「スイス」で最もポピュラーな国民的カードゲーム。 

日本でトランプといえば 52枚(♠♡♣♢ がそれぞれ13枚)ですが、スイスのトランプは 36枚が一般的なのです。

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ショットバーの代金は スイスの お2人が支払ってくれました。
(どうも ありがとうございました~ 🍻)

その後、2人をホテルの入口まで送って 熱いハグ。

それから そこで別れました。

日本のJリーグでプロサッカー選手だった 香川 真司選手が縁となって 国を越えてつながった 今でも忘れられない とっても楽しい時間~。

🌸 香川 真司選手の素晴らしさを実感した1日でした。

それから 「スイスを案内するので 来ないか?」と連絡があったらしいですが 私は無理でしたよ…。 


(ブログ等に掲載することは、いつも一緒に観戦しているセレッソサポーターの方がエルリッヒさんとファビアンさんに許可をもらっているそうです。私は確認していませんが お許しください… )

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