端材生まれ
グリーンウッドワークでは切ってそのままの丸太や枝を、半割や四つ割りなどにして、そこから斧ではつったりドローナイフで削ったりしてものづくりをしていきます。乾いた材をノコギリで精密に切り分けてものづくりをするのと比べると、効率的に材を使えないところがあるかもしれない。。のですけども。
はつったり削ったりして落とした部分は、そのまま庭に撒いて雑草除けにしたり、鉢植えに置いてマルチがわりにしたり、ストーブの焚き付けにしたり、使い道はいろいろあるのでムダになるわけではなく。。
それでもって、少しでも固形の端材(削り屑でない、形ある端材)が出たときは、マメに回収して、水分が蒸発しないような形で保管しておくと。。。
夜寝る前など、ちょっとふいっと削りたくなったときに、ちいーさいものを削ったりして楽しめます😊 木目に沿って削って「木の聲を聴く」練習にもぴったりです。
そんなふうにしてできた端材生まれのものは、うちには例えばこんなのがあります。
△靴下の形のブローチ(覚えてないけど何かをつくったときの端材。。多分ソメイヨシノ)
△食事用スプーン、うなぎのしっぽスプーン、羽根のブローチ(ミニスツールの座面を作った時のヤマザクラの端材で)
△お塩壺用のミニスプン(杓子をつくった時の朴の端材で)
△コーヒースクープ(ヘラスプーンをつくった時のソメイヨシノの端材で)
△黒田乾吉さんデザイン風のおさとう壺用スプーン(食事用スプーンを作ったときの栗の端材で)
△鳥のモチーフと滴のモチーフのブローチ(スプーンをつくった時の白樺の端材で)
△バターナイフとジャムすくい(お玉をつくった時のイロハモミジの端材で)
△ヨーグルト用スプーンとマドラースプーン(大きいスプーンをつくった時のソメイヨシノの端材で)
△豆スプン(大きいスプーンをつくった時のソメイヨシノの端材で)
端材は少し削ってみると見違えるようになるので、うれしくなります。なんとなく削っているだけでも楽しいですし、そのうちなにかになっていくので、おもしろいので、おすすめです。
ひとつ、気を付けたいこと。。端材は小さいがゆえ、つくりたいものに必要な厚みや太さを確保しにくくなります。木目に沿って成形して、繊維が断ち切られずに通っているようにすると、強度が保たれやすくなり、割れや折れに強くなると思います。
小さいものをつくるのは、ときにトリッキーですが楽しい♡ 昨日、お年玉に注文していた本が届き、さらにもっといろいろこまごましたものがつくれるんだなあ、とかわいいアイデアを目にしてわくわくしているところです。
△Frank Egholm著『Easy Wood Carving for Children: Fun Whittling Projects for Adventurous Kids(子どものための簡単ウッドカービング:冒険好きなキッズに送る、たのしい木削りレシピ集)』。
とっつきやすい感じの本で好感度大です。カラフルに色付けして楽しむところに北欧スタイルを感じるし。。子どものみんなと楽しんでつくった本のようです😺 翻訳してみたくなります。。(どこか出してくれるところないかなあ。。昨今、翻訳出版はキビシイのもわかってますがー💦)
それにしても、この端材への偏愛は、私の場合、自分自身にも”端っこ感”があるせいかもしれません。。端っこだからといって縮こまらんで、楽しくのびのびと生きていたいもんだー、と思っています😊
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ぐり と グリーンウッドワーク:guritogreen.com