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【体育の男女共習から考える教育のあり方 - ニュース報道を受けて

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今回は、大きな話題となっている男女共習体育での事故について、13年間の中学校教員としての経験から、教育現場の実態と課題についてお話しさせていただきたいと思います。

実は、この問題は報道だけを見ると本質を見誤る可能性があるため、まず事実関係を整理させていただきます。

<報道された内容>

- 中学校の体育授業でジェンダー平等の観点から男女混合サッカーを実施

- 女子生徒が男子生徒から足を蹴られ骨折

- 被害生徒の母親が教育委員会に問い合わせ

- 教育委員会からは「文科省の学習指導要領に基づく」との回答

- ネット上で「虐待ではないか」など批判的な声が多数

この報道に対して、文部科学省の学習指導要領では以下のように明確に示されています:

「生涯にわたって豊かなスポーツライフを実現する資質能力の育成に向けては、体力や技能の程度、性別や障害の有無等に関わらず、運動やスポーツの多様な楽しみ方を共有することができるようにすることが重要である」

さらに、男女共習については:

「体力や技能の程度及び性別の違い等に関わらず、仲間と共に学ぶ体験は、生涯にわたる豊かなスポーツライフの実現に向けた重要な学習の機会であることから、原則として男女共習で学習を行うことが求められる」

「心身ともに発達が著しい時期であることを踏まえ、運動種目によってペアやグループの編成時に配慮したり、健康・安全に関する指導の充実を図ったりするなど、指導方法の工夫を図ることが大切である」

と書かれています。つまり、得意不得意に限らず、出来る限り共習していく必要がある。というのは、学習指導要領の内容なんですね。

そして、このニュースで見落としてはいけない重要なポイントがあります:

1. 骨折の具体的な状況(試合中なのか、練習中なのか)が不明確

2. 体育の授業での怪我は、他の種目(例:跳び箱)でも起こりうる

3. 体育の本質的な目的は競技力向上ではなく、生涯スポーツの基礎づくり

例えば、サッカーの授業では「鳥かご」という練習方法があります:

- 4人で円を作り、1人が中央に立つ

- 外周の人たちがパスを回し、中央の人がそれを取る

- 得意な人は不得意な人への配慮を、不得意な人は基本技能を学べる

皆さんは、この教育現場における男女共習について、どのようにお考えでしょうか?ぜひコメントで教えていただけると嬉しいです!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。素敵な一日をお過ごしください。

松田洋輔(日本酒侍ぐりこ先生)

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