音楽トリビア🎵「鉄道唱歌」祝・鉄道開業150年&聖書の覚え方の替え歌も🎊
2022年10月14日は、鉄道開業150年の日です。
明治5年(1872年)10月14日←当時はまだ旧暦使用なので、9月のこと。
新橋(旧・汐留貨物)⇔横浜(現・根岸線桜木町)間の鉄道が開通。
29キロを、53分で走っていたので、現在の倍以上の時間ですね。
それよりずっと後の明治33年、「地理教育鉄道唱歌」として、
出版社の依頼により、「鉄道唱歌」が作られました。
第1集 東海道編 66番
第2集 山陽・九州編 68番
第3集 奥州・磐城編 64番
第4集 北陸編 72番
第5集 関西・参宮・南海編 64番
第4集の「北陸編」以外は、作曲者が同じなので、メロディーも同じ。
日本国中の地域に因んだ歌ですが、「東海道編」だけが大ヒットし、長年歌われてきました。
作詞=大和田建樹、作曲=多 梅稚(おおの うめわか)
「汽笛一声新橋を~」で始まる「東海道編」。
新橋(旧・汐留貨物)を出発し、神戸まで。
66番までありますが、駅が66あるわけではなく、歌われていない地域もあれば、同じ地域で何番もあるものもあります。
替え歌も作られたので、有名なものを挙げます。
信者でなくても、3節目は知っている人が多かったとか。
🎵キリスト教の聖書の種類を覚える替え歌(旧約39書&新訳27書=66書)
(旧約聖書)
創・出・レビ・民・申命記、ヨシュア・士師・ルツ・サム・列王、
歴代・エズ・ネヘ・エステル記、ヨブ・詩・箴言・伝道・雅歌
イザヤ・エレ・哀・エゼ・ダニル、ホセア・ヨエ・アモ・オバ・ヨナ・
ミ、ナホム・ハバクク・ゼパ・ハガイ、ゼカリヤ・マラキの三十九
(新約聖書)
マタイ・マコ・ルカ・ヨハネ伝、使徒・ロマ・コリント・ガラテヤ書
エペソ・ピリ・コロ・テサロニケ、テモ・テト・ピレモン・ヘブル書
ヤコブ・ペテロ・ヨハネ・ユダ、ヨハネの黙示で二十七、
旧新両約あわせれば 聖書の数は六十六
これを作詞したのは木村清松(1874~1958)。
山室軍平、中田重治、内村鑑三等と並び称せられる伝道者です。
もちろん「鉄道唱歌」のメロディーで歌ってみてくださいね。
また、当時は満州や朝鮮とつながりがあった関係で、
韓国では「学生の歌」
モンゴルでは「女性解放の歌」
北朝鮮では「抗日革命歌」
といった替え歌が流行ります。
北朝鮮の「抗日革命歌」は、日本帝国の鬼を滅ぼそう!と言う歌詞です💦
↓ 昭和初期の駅のスタンプ、ほんの一部です。
実は、鉄道唱歌の別曲は他にもあります。
🎵上 真行作曲の、第1集・第2集。
🎵田村虎蔵作曲の、第3集。
🎵第4集は、納所弁次郎作曲のものと、吉田信太作曲のもの。
🎵第1集「東海道編」を作曲した多梅稚は、第5集を別の旋律で作った。
この他にも、まだある鉄道唱歌。
奈良めぐり 明治33年
北海道唱歌(南の巻・北の巻) 明治39年・40年
伊予鉄道唱歌 明治42年
中央線鉄道唱歌 明治44年
山陰鉄道唱歌 明治44年
新鉄道唱歌(鉄道省公募曲として) 昭和3年
新鉄道唱歌(日本放送協会編) 昭和12年 国民歌謡
それではマイトリ超・抜粋の「鉄道唱歌・東海道編」の歌詞と、動画のご紹介です。
歌詞の左の数字を見ていただくと、20番台がありません。
このあたりは、まだ静岡、焼津、藤枝、掛川、浜松、豊橋、桶狭間、熱田をうろうろしてるようです😂
京都はなんと10番ほどあり、62番でやっと神戸に着きます。
歌唱は、ボニー・ジャックス。
歌詞字幕付きです。
66番全部ではなく、
1・3・5・6・11・12・17・20・21・23・28・29・30・31・32・34・36・
37・38・44・46・48・56・57・62までとなっています。
9分と長いけれど、歌詞に合った景色のスライドがとてもきれいなので、
駅弁とお茶を買ってから、ご乗車くださいね。
📍日本初の駅弁として定説となっているのは、1885年(明治18年)7月16日、日本鉄道から依頼を受けて「白木屋」という旅館が販売した駅弁。
この日に開業した日本鉄道宇都宮駅で販売され、
「おにぎり2個、たくあん2切れ」を竹の皮に包んで5銭。
当時、天丼が4銭なので高価ですよね←キャビアが中味だったとか?
🍩🍬🍯🍰🍮🍢🍟🍸☕🍕🍘🍡🍧🍨🍗🍝🍛🍴☕🍦🍯🍰🍭🍤🍢🍞🍜🍙🍘🍖🍴🍶🍎🍑
それでは、たいへんお待たせしました。
発車しま~す。
閉まるドアにご注意ください~。
出発~~進行~~~🙋
鉄道唱歌(抜粋)
1 汽笛一声 新橋を はやわが汽車は離れたり
愛宕(あたご)の山に入りのこる 月を旅路の友として
2 右は高輪(たかなわ)泉岳寺(せんがくじ) 四十七士の墓どころ
雪は消えても消え残る 名は千載(せんざい)ののちまでも
5 鶴見神奈川あとにして ゆけば横浜ステーション
港を見れば百舟(ももふね)の 煙は空を焦がすまで
6 横須賀ゆきは乗り換えと 呼ばれて降る(おるる) 大船の
次は鎌倉鶴が岡 源氏の古跡(こせき)や尋ね見ん
7 八幡宮(はちまんぐう)の石段に 立てる一木(ひとき)のおおいちょう
別当(べっとう)公暁(くぎょう)のかくれしと 歴史にあるはこの陰よ
10 汽車より逗子(ずし)を眺めつつ はや横須賀に着きにけり
見よやドッグに集まりし わが軍艦の壮大を
12 国府津(こうづ)おるれば馬車ありて 酒匂(さかわ)小田原遠からず
箱根八里の山道も あれ見よ雲の間より
14 はるかに見えし富士の嶺(ね)は はや我がそばに来たりたり
雪の冠 雲の帯 いつも気高き姿にて
16 三島は近年ひらけたる 豆相(ずそう)線路の分かれ道
駅にはこの地の名を得たる 官幣大社の宮居あり
34 名高き金のしゃちほこは 名古屋の城の光なり
地震の話まだ消えぬ 岐阜の鵜飼いも見てゆかん
37 山は後ろに立ち去りて 前に来たるは琵琶の海
ほとりに沿いし米原(まいばら)は 北陸道(ほくろくどう)の分岐線
46 東寺(とうじ)の塔を左にて 止まれば七条(しちじょう)ステーション
京都京都と呼びたつる 駅夫の声も勇ましや
56 送りむかうるほどもなく 茨木(いばらき)吹田(すいた)うちすぎて
はや大阪につきにけり 梅田は我を迎えたり
65 思えば夢か時のまに 五十三次走りきて
神戸の宿に身を置くも 人に翼の汽車の恩
66 明けなばさらに乗り換えて 山陽道を進ままし
天気は明日も望みあり 柳にかすむ月の影
📍34番にある「地震の話」とは。
1891年(明治24年)10月28日に濃尾地方で発生した巨大地震、濃尾地震のことで、別名、美濃・尾張地震とも呼ばれている。
鉄道開業150周年イベント&キャンペーンは、日本中で数多く行われますが、
10月14日・15日は、
新橋駅前SL広場でも、様々なイベントがあります。
15日(土)16時からは、JR東日本東京吹奏楽団の演奏があり、
マイトリ、行きます。
見かけたら、声をかけてくださいね💚💛💜
ヘッダー写真は、2020年2月、夜の大分駅
参考資料=野ばら社「鉄道唱歌」etc