滑川町子ども・子育て支援事業計画のパブコメ書きました
書きました!という前に、このパブコメが実施されていることが、
全く、全く!全く!!広報されておらず、本当にどうなってんの?って気持ちでいっぱいです…
もう時間がない。
なので、多くの人にいろいろ見てもらうにはその観点を共有すると良いだろうとということで、何を書いたか共有します。
https://www.town.namegawa.saitama.jp/soshikikarasagasu/hukushika/seisaku_keikaku/3238.html?fbclid=IwY2xjawH6v05leHRuA2FlbQIxMAABHW-EyoiccRt7DU-hVv15FeFcM5rlwuDcU2rpBBFnmbr4LubnOn148h4aew_aem_9kX-7xSgH0m38kI_F-KLcQ
私が書いた点は下記の通りです。
はじめに
滑川町が策定した第3期子ども・子育て支援事業計画について確認したところ、多くの課題が浮かび上がりました。特に、住民や子どもの声を反映する仕組みの欠如、そして計画に用いられるデータの取り扱いが不明瞭である点が大きな問題です。この計画が本当に地域や子どもの実態に合ったものになっているのか、具体的に考えてみたいと思います。
1. パブリックコメントの周知と子どもの意見表明権
本計画のパブリックコメントは、広報誌やLINEなどで十分に周知されておらず、多くの住民が意見を述べる機会を知らないままです。また、子ども向けのパブリックコメントが用意されていない点も大きな問題です。こども基本法第8条では、子どもが意見を表明し、それを施策に反映する仕組みを作ることが求められていますが、この計画にはその視点が欠けています。
というより、現在のこども基本法からすると、違反しています。
せめて、今回のこの計画にこどもの声を取り入れるのが難しかったとしても、こども会議やこどもオンブズマン、こどもアドボカシーといった仕組みを計画の中に入れ、子どもの声を行政に反映する取り組みを進めなくてはいけないと思います。
2. データの取り扱いが不明瞭
「本町の状況」という章では、国や埼玉県のデータ結構多く用いられていて、データをじっくり見ないと、「おっと!これは国のデータだ!」みたいなことが起きる表記の仕方です。
アンケート結果は整理されてはいますが、滑川町固有の課題や特徴が十分に示されていません。タイトルは「本町の状況」とされていますが、町の現状に即した具体的な分析が不足しているという印象です。
さらに、地域の声をより正確に反映するためには、ワークショップ形式やインタビュー形式などの質的調査手法を取り入れる必要があります。
特に児童館や放課後の在り方などは、町民や子どもたちのニーズをしっかりと把握したうえで、計画を策定して欲しいですが、アンケート結果の限界というものが見えているのにそのまま進められているという印象です。
つまり、「児童館が必要ですか?」みたいな項目がないので、ニーズとしては上がってきようがないのです。
しかしニーズを伺いました!みたいなアンケートの取り扱いになっており、市民の声の取り扱い、また聞き方が雑だなと思います。
こんな小さな町だったら、もっとワークショップとかガンガンやって声を拾っていけば良いのに…。
というのでデータが本当に施策のデータになりうる精度があるのかというのは大きな懸念点だと思いました。
EBPMとかわかってる?
3. 公園整備と「子どもの居場所」の視点
公園は、子どもが安心して過ごせる「居場所」として重要な役割を果たします。しかし、計画では「居場所」という視点が欠けており、遊具の整備に従事しているような感じです。
上述のようにプレーパークや児童館のような施設のニーズ調査も行われていません。
一方で埼玉県の計画では「居場所」の重要性が指摘されており、それに基づいた具体的な整備が滑川町にも求められているはずだと思いますが、全然載ってない…。
さらに、質的なニーズを把握するためには、ワークショップ形式やインタビュー形式の調査を取り入れる必要があります。単なる公園整備だけでなく、子どもたちが求める「居場所」を実現するための視点が重要です。
4. 学校教育に関する視点の欠如
学校教育に関する記載が著しく不足している点も残念ポイントです。
不登校児童・生徒への具体的な支援策が欠けているだけでなく、国際的な学習観を取り入れた視点も不足しています。例えば、OECDラーニングコンパス2030に基づく子どものWell-beingを重視した計画を盛り込むことで、学校にとどまらないこどものwell-beingを目指した計画になっていくと思いますが、そういう新しい教育観、学習観が抜け落ちているので、学校教育からのテコ入れみたいなことも無理そう…
学校は子どもの成長を支える中心的な場であり、その重要性を十分に反映した施策が必要ですし、この視点が計画全体に横断してくるともう少し違ったものになるのではないかと思います。
5. ふれあい弁当の再評価
「ふれあい弁当」は月に1回、家庭でお弁当を話題にコミュニケーションを促進するというような名目でやられているのですが…
正直、私のフルタイムの仕事の状況からすると、子どもと親の健康を支援する取り組みとして位置づけられていますが、寝不足と朝のバタバタ感があり、保護者の負担感がやりたいことと見合ってないじゃないのか?と思います…
検証して欲しい。
そして、我が家だけでなく、現代の多様な家庭状況を考慮し、この取り組みが実際に子育て支援を邪魔していないか?という再評価が必要だと思います。
実際ね、この間弁当作り忘れて出勤途中で高速道路降りてUターンして弁当作ったの…
私は戻って作れたから100歩譲って良かったけど、戻れない人いると思うよ…
さいごに
計画って未来に向かって書くものですよね。現状何やってます、みたいな報告書は計画ではないと思います。
正直何もないような、そんな印象を受けました…。
こんな視点で私は読みました。
ぜひ皆んなでさまざまな意見を伝えましょう!!!