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お母さんがくれる無償の愛

1人暮らしを始めて約2か月、母が遊びに来てくれました。

こんにちは。僕は春から就職を機に1人暮らしを始めました。

初めての1人暮らしは慣れないことも多くて、大変でしたし、精神的に辛いこともありました。

食事も着る服もすべて自分で用意しなければならないし、仕事でも何もできずに惨めな思いを抱えながら必死にやってきました。

今日はたまたまの休みだったのですが、母も休みだったということで、遠くからわざわざ電車に揺られて僕の住んでいるところまで遊びに来てくれました。

昔から変わらず、母は明るく優しかった

母はまず、僕に会うと

「髪の毛ぼさぼさじゃない~。ちゃんと切りに行きなさいよ。」
「仕事は大変そうだけどちゃんとご飯は食べてるの?」

と、僕の心配を真っ先にしてくれました。

でも、その表情はとても優しく、僕はその朗らかな表情を見て勝手に心が楽になっていました。

そのあと、スーパーに行き、ちょっと高いお刺身や調味料などを買ってくれました。

そして、僕の家にお土産も持ってきてくれました。

社会人になったのに、僕はそれでも母から「無償の愛」をもらい続けるんだなぁ。

たくさんの母からの頂き物たちが、まさに自分がこれまでの人生で母から一方的にもらい続けて生きてきたこと象徴しているようでした。

ご飯を食べながら僕は母に今の気持ちを明かしました。

仕事で抱えている不安や未来に対する恐怖をぶつけました。

母は僕の話を優しく受け止めて
「大丈夫だよ。あなたはやればできる子だもん。」
と言ってくれました。

何でもない言葉だし、何の解決もしていない。

「大丈夫だよ。」なんて言葉には何のエビデンスもない。

でも、僕は母の言葉に涙が溢れてしまいました。

母が僕にくれるなんとも言えない安心感が、不安だった僕の気持ちをそっと包み込んでくれた気がします。

この安心感って何なんだろうと思い、過去の僕と母を振り返りました。

甘えん坊だった自分

僕はこれまでの人生でずっと母親に甘えて生きてきました。

おねしょをしてしまったときも。
野球でどろどろのユニフォームで帰ってきたときも。
夜、怖くて寝付けなかったときも。
思春期になって女の子と上手く話せなかったときも。
受験や就職で不安に押し潰れそうになったときも。
日常のささいなことに傷ついたときも。

母は僕を優しく慰め、ときには大きな愛を持って叱ってくれました。

母に限らず、部活のコーチや学校の先生、友達など他にも優しくしてくれたり、叱ってくれたりする人がいました。

でも、「甘えてきたな」と心から思う存在は僕にとって母だけなのかもしれません。

心の底から信頼し、心の底から甘えてきた存在は母でした。

なぜ、僕はそんなに母のことを信頼するようになっていたのでしょう。

母はいつも僕の”絶対的な味方”として「無償の愛」を与えてくれた

今の社会で絶対的な味方を持つということはとても難しいことです。

会社の同期も、仲間という見方ができる一方でライバルという見方もあります。

部活のチームメイトなんかもそうです。

また、集団に属するコミュニティである以上、優しくして人間関係を保っていくことによるメリットを享受するために構築されるビジネスライクな関係もたくさんあると思います。

とくに社会人になると、人間関係も「人脈力」などと呼ばれ、知り合いがたくさんいることが1つのステータスとなっています。

つまり、
他人に優しさを与えることでそのリターンを得ようとする
優しくしないと自分の社会的地位が怪しくなる
優しくすることで未来の自分が得をする

そのような「有償の愛」が世界には溢れているな、と特に社会人になってからは強く感じます。

ただ、そんな何も信じられなくなるような社会のなかで、「家族」は絶対的な味方として僕の中に存在してくれました。

僕がどんなにグズでも。
僕がどんなに卑屈でも。
僕がどんなに無能でも。

家族だけは僕に優しさを与えてくれるのだ、という安心感が僕にはありました。

そして、母はどんな時でも僕にその「無償の愛」を与え続けてくれました。

小さいころから、僕は無意識的にその「有償の愛」と「無償の愛」について気づいていたのかもしれません。

そんなどんな時でも味方としてくれる安心感こそが、僕が今日感じた安心感を創る構成要素の1つなのだろうと思います。

いつか僕もお母さんに「無償の愛」を与えられるように

今の僕は仕事もできないし、メンタルも弱くて。

正直、この社会でやっていけないんじゃないか、という不安は常にあります。

でも、これまでこんな自分を大切にしてくれた母に立派になった姿を見せたい。

こんな気持ちは幼稚園生とかが思う気持ちなんだろうか、と思ったりもします。

でも、僕はそうなりたい。

だって、夜、眠れなかった日に優しく手を握ってくれたあの日からお母さんは僕にとっての”憧れ”だから。

自分で書きながら途中で泣いてしまって、構成など無茶苦茶になっているかもしれませんが読みにくかったらごめんなさい。

読んでくださりありがとうございました。

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