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とある対戦ゲーマーの独り言 「本質を見抜く目(節穴)」

対戦ゲーマーとして生きてきた中で後悔した事柄が幾つかあります。今日はその一つについて話していこうかと。

皆さんは対戦ゲーマーを育てた、または礎になったことがありますか? その経験がある方は恐らく自分なりの鑑定眼を持っているかと思います。

なんか特別な物言いですが、対戦時に相手を測る鑑定眼も似たようなものなのでそれに近いものと思って頂けると良いかなと。

事の起こりは馴染みの子がわざわざそのプレイスタイルを魅せたいと他所のエリアの友人を連れてきた事から始まります。

で、観察をするにも対戦が一番ということで休憩時間を待って貰い早速一戦交えることになりました。

相手は軽〜中量級の機体でライフでアドバンテージを取るととにかく距離を稼いで回避に徹するタイプのプレイヤー・・・だったかと思います。

個人的に追いかけるのは
パズルを解く様で好き
(パズルゲーが得意とは言っていない)


こちらの目的は相手を測る事なので好きに動いてもらいつつも牽制やらブラフを混ぜつつそのスタイルを試します。

ですが当時の私にはその相手が飛び抜けて特別なものと感じなかったのです。

ここで補足となるのですが当時の私は色々と削れきっており、対戦ゲームへの情熱も薄れつつあった記憶で当日も何やら靄のかかった気分だった事を覚えています・・・とはいえこれは言い訳ですね。

プレイ後に(当人ではなく)連れてきてくれた馴染みの彼に感想を伝える事になるのですが

「面白そうな動きの片鱗は見えるけど、僕にはそれがなにかわからなかった。」

的な事を伝えました。たちの悪い亊に「片鱗」と言ってますがリップサービスを混ぜた可能性すらあります。
(逃げに価値を感じていない等ではありませんよ!)

障害物の使い方、リズム、足止めの手法
同じ様に見えて様々な要素が個々人で違い
その個性を読み解くことが醍醐味となる

自分の中に、或いはその言葉を受け取った彼もかもしれませんが何だかモヤモヤしたものが残った事は良く覚えてますし、だからこそ20数年経った今になって語っているのだと思います。

よくよく考えてみると彼は表部分の私をそばで見てきた人間で、立場上隠した部分すら見えてもおかしくない相手です。加えて私と違って頭も顔もいい(笑)

まぁ顔の話は置いといて地頭の良さは比較にならないのでその彼がわざわざプレイスタイルを主題に人を引っ張ってきたのですから私が驚く要素があると確信していたに違いありません。

そう考えると当時の自分のコンディションを差し引いても見落としがあったのではと考えてしまいます。また私の目が節穴であったにしても、対戦回数をこなすなりその後プレイを観察するなりで精度を高めれば良いところです。
でも自分の中でそこまでの熱意をかけた記憶も無くあるのはモヤモヤとした気持ちだけです。

わかったつもりになると
大切な事を見落としてしまう

まぁ当日が勤務中であれば休憩時間以外も齧り付き(笑)だった事になるのでそれはそれで納得もいく話ではあります(;´Д`) シゴト シロヨ

ではこの件で何が残念だったのか。
それは一人のプレイヤーの萌芽を見逃したかもしれないという事です。正確には私自身の怠慢によってです。私の目が節穴ならそれでもいいのです。寧ろ自分の観察眼を飛び越えるプレイスタイルなんて本来の私から見ればご褒美でしかありません。

「様々なプレイヤーと出会う場所を作りたい」という理想から始めた事なのに、当の私は擦り切れてその目の前の宝にすら気が付かないというのは皮肉な話です。

対戦した彼がその後さらなる成長をしたのかその流れで有名になり私の節穴ぶりを証明はしたのかはわかりません。
ただどういう理由かはもはやわかりませんが、馴染みの彼が届けてくれたびっくり箱を開封もせずお中元の箱の中身を確かめるように揺するだけだった自分の浅はかさを後悔してしまうわけです。


正直なところもう20年以上も昔の話(笑)なのでフェイクを混ぜる以前に記憶が怪しいのですが、そこは妄想フィクションですのでお許しください。
また冒頭で「対戦ゲーマーとして生きていた〜」とありますが、長い期間コールドスリープしていますので、数えてみるとそう威張れない年数のような気もします(;´Д`) イッタモンガチ-

例え先達が渋い評価をしたとしても、それは節穴意見かも知れません。 評価が真実であれ節穴であれ、そこで止まらない人は次の段階にきっと進めます。そして評価は常に変動するものなのです・・・逆も含めて。


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<前のお話>

<とある対戦ゲーマーの独り言>
対戦ゲームに絞った内容でモブ対戦プレイヤーがあれこれと妄想しております(゚∀゚)


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