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モノダマシイ 020 「残機はひとつだけだから、命綱を忘れずに(安全帯)」

高所作業というものがあります。

定義的には2m以上の高さで行う作業のことを指しますが、仕事が関わらなければ落っこちたら怪我をする場所での作業と緩く考えて頂ければと。

2mか、結構高い・・・な?

実は案外高くありません。
なんというか我々一般人の身長の延長的な高さですし、下手をすると自前のたっぱ(背の高さ)で超える方もいらっしゃいます。

なんだ、そこまで大した事ないんだ・・・と胸を撫で下ろし、実際に脚立や足場に登るとかなりビクつく高さです。いやいやいや、誰だよ案外高くないとか言ったヤツは!(;´Д`) トリアタマカヨ

人間地面で躓いても怪我や打ちどころが悪いと死んじゃいますからね。それが身長超えの高さが加わるのですからキン肉マンのような超人でない限りはあの世への距離感が一気に縮まります。


そんな危険な場所ですから高所で作業する際は様々な安全対策がとられます。

その一つというか、最後の切り札が今回ネタにする安全帯です。

適切に身体に巻かれた保護具とそこから伸びたロープを確実に体重を保持できる場所に繋げることで万が一足を滑らせてもそのまま落下せずに済むまさに「命綱」というやつです。

フルハーネスや胴ベルト等、用途や決まりによって様々なタイプのものがあります。
ここでは雑に命綱系の安全器具を安全帯と呼んでいます・・・今だと墜落制止用器具かな?


幸い私はこいつのお陰で命拾い・・・なシチュエーションに陥ったことはありませんが、保険と同じで身につける所作自体に意味があったのだと思います。


2m以上の作業という定義だけなら高所作業と簡単に括れますが、その場所は様々で民家の屋内から屋根の上、ビルの塔屋に鉄塔の上とオーバーキルの様な難易度の積み増しが用意されています。

足場の悪さやフックの取り付け場所がない等の上乗せオプション迄入れると何処までもハードモードが続くわけです・・・冗談抜きで「落ちるやつは不幸(バットラック)と踊っちまったんだよ・・・」的な罠がいっぱいです。


ゲーマー的に言えば安全帯はまさにセーブポイントなんですよ! 何処にもフックをつけていない無胴綱状態はセーブのし忘れ、道具の不備で期待された用途を成さない場合はバッテリーバックアップの不具合・・・「おきのどくですが ぼうけんのしょは きえてしまいました」というメッセージが脳裏に浮かぶことになります(TдT)


そんなバットラックとのダンスを回避する為に安全帯は存在するわけです。ヤバいと思って落ちるというよりは、気がつけば(下手をすると他人を巻き込んで)落ちるという感じですので。

(この写真は雑なイメージです)
常に安全な取り付け場所を
意識して無胴綱にならない様に!


とまぁこんな記事をストック箱から蘇生しているとタイミングが良いというか悪いというか、某参議院議員の方が被災地家屋の屋根に登るPR動画が流れてきました。(そういえばこの動画はPRですとかの表記がなかったぞ?)

政治信条云々は別として、あのPR撮影中は連絡体制表に名前が載っている人間全員吐きそうな気持ちで見ていたのではないでしょうか。(一人で落っこちるならまだしもても困るし、その他人員を巻き添えにされたら最悪だし)

高所作業は・・・素人が安易にやるものではないんですよ。それは私自身が半端者だからこそ思います。過去それなりに危険作業に触れては来ましたが、そんな気軽に踏み込むことが出来る場所では無い筈なんですけどね。

というか参議院議員の仕事っておぼつかない足取りで屋根に登る姿を映像として残すことだったっけ?




「ぶきやぼうぐは もっているだけじゃ いみがないぞ!」


この安全帯もそうですが世の中最後の頼みの綱の様な装備がいくつかあります。バイクのヘルメットにスポーツで身につけるプロテクターや熱中症予防の水筒などなど。

備えあれば憂いなし、役に立たなければ無駄ではなく出番が無かったことを喜んでいくくらいの心の余裕が欲しいところです・・・自身の振り返りを含めて。

まぁ現実は何も起きないからと予算と人員を減らされた後に大障害でてんやわんやが社会の大きな流れなのが悩ましいところで(゚д゚) イツモノ


とにかく出番は無かったけど命を繋いでくれた道具達に改めて感謝を!

(人生にも安全帯が欲しかったです。)

本記事は安全作業の啓蒙等の意図ではなく、単純に私がお世話になったモノについて緩く語っています。

高所作業に取り組む場合はしっかりとした最新知識と道具で準備をどうぞ。

安全作業の知識はプロでも思い込みがあったりします。現場の活きた知恵も勿論ですが、気になる方はメーカーや関連団体のWebページ等で情報を更新しましょう。私の様な半端者や素人さんは特に・・・というか、DIYが流行っても素人さんはこの手の作業をやらないのが一番の安全策です。

あとたまたま出会い頭の衝突事故的に知った年号と某浪士隊の名称がつく政党党首で参議院議員の方を話題に出しましたが、思うところはあってもその政治信条にどうこういう気もありません。

明日くらいは頭空っぽで読んでいただける記事を投稿したいなと思いつつ本日も無事に沈没( ˘ω˘)


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モブキャラが推し「モノ」について妄想を語ります(;´Д`)


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