フラクタルエンジンのデモ (余力なさ過ぎてタイトルを仮題まま投稿するの巻)
今回はゲームに関わるもゲーム自体ではないネタ・・・デモ映像についてです。言い方が回りくどい? 要はゲームの話題だからマガジンに放り込んでも良いよね感(;´Д`) メンツユ ミタイナモノ
このデモを最初に見たのは某電気店のパソコンコーナーでした。同時期に雑誌で特集もやっていたのでどちらで先に知ったのかはもはや謎ですけど。
デモの名前はフラクタルエンジンのデモ・・・だったと思います。日本語的にすると微妙な気がするので「FRACTAL ENGINE DEMO」とそのまんまで。対象機種は富士通のハイパーメディアパソコンFM TOWNSです。
制作はイギリスのゲームメーカーシグノシス(Psygnosis)で日本ではPlayStationのワイプアウト辺りが有名なのではないでしょうか?
いやー最初に目にした時はもう棒立ちのままガン見してましたね(笑)
今思うとお店に迷惑だったかな?とも思う位立ち止まっていたのですが、平日か何かで私以外お客の姿が無かった事が幸いでした。たぶん閑古鳥が鳴いていた訳ではないとは思う。
あくまで私個人の観測範囲ではあるのですが、新PC御三家としてPC9801/X68000/FM TOWNS(以後タウンズ)が出揃っていた1990年。
最後発のタウンズは高価で凄そうなマシン! でも結局何ができるんだろう感溢れるイメージを持っていました。
なんというか、バトル漫画でフードを被って顔を見せずひたすら腕を組んで無言で主人公たちを見つめている只者ではない感をひしひしと感じさせるそんなイメージです。連載が打ち切りになって活躍がないままに一コマでやられたりする。
これも着火剤としてとても優秀有名なネタでアフターバーナーIIのX68000との比較もタウンズの性能に疑問符を投げかけた話だったと思います。
技術的な話は横に置くとして、素人目線でタウンズは画面は綺麗だけどゲームに求められがちな高速度のアクションやシューティングには向いてないのでは?と感じさせる要素がぽつぽつと存在したわけです。
そんな印象を持った人間が店頭でフラクタルエンジンのデモを見たわけですからその衝撃は如何程のものだったか。
そんな眠れる巨人の様な扱いだったFM TOWNSでゴリゴリとハイクオリティなアニメーションが動いているのですから驚きの連続ですよ。
航空ショーや総火演の様な軍事演習という例えもどうかと思いますが「ここまでのことが出来るんだぞ!」というアピールは強力で、実際に戦時にその能力が発揮されるかどうかは別としても相手にその潜在能力を知らしめる事ができるわけです。
今では(視聴者視点では)珍しくありませんが、当時コンピューターグラフィックは敷居の高い技術で私がデモを見たほんの3年ほど前に放映されたキャプテンパワーでも敵キャラの描写でそれなりに話題になったと思います。
もっと遡れば1982年のトロンや1984年のレンズマン辺りの使用でしょうか。
今回はお気楽に記憶を辿って書いてはいますが、この辺はちゃんと下調べをした上で改めて深掘りしたいところです。(なので話半分で読んで頂きたく)
いわば「コンピューターグラフィックス様々!」といった感じで「〇〇産の岩塩を使用!」みたいな材料として使われるだけで料理のキャッチコピーの一文になるまだ潜在能力が未知数の存在だったわけですよ。
そんな時代に家庭用のコンピューターでハイクオリティな映像が好きなだけ拝めるのですからそりゃ夢を感じるわけです。
凄くてもただ映像が流れるだけじゃないの?
そうですね。でも当時のマシンでは動画を見る事自体がハードルが高いという状況。
それなのにこれだけの映像を今観ることが出来るのなら、将来このクオリティでゲームができる日が来るかもしれない・・・という妄想が捗るわけです。
実際に私がこのデモを見た後に恐らくマイクロプローズのF-15 STRIKE EAGLE 2 or 3の開発中写真・・・か何かで美しいF15のモデルを見た時は「こんなものがグリグリと動く時代になるのか・・・」ととてもテンションが上った記憶があります。
デモ映像はPC・ゲーム機共にハードの趨勢すら左右する程のコンテンツですからユーザーの期待するものを見せつつも、その予想を超えて度肝を抜く事が求められます。
昔話ではありますが、私達が心ときめいた珠玉のデモ達。その中の一つであるこの「FRACTAL ENGINE DEMO」やエンドレス再生のオープニングムービー等々、感情を揺さぶり足を止めさせ想像の世界へ意識を攫う罪深い存在。あぁ、思い返すだけで甘美な誘惑だったと再認識するわけです。
<次のお話>
<前のお話(これも罪深い存在)>
<電子の光に魅入られて>
先行する4マガジンに放り込めないビデオゲームへの迸る熱い妄想を放り込んでいきます(゚∀゚)
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