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ナースへの道

この記事が目に止まり、今道に迷っている私になぜ看護師になろうと思ったのか?を再認識させてもらえたことから、記事を書くことにしました。

もともと文系が得意で教師になろうと思っていた時に大好きな祖母が難病だとわかりました。
ちょうどその頃はテスト期間中で昼から下校だった私は毎日お見舞いに行き夕方まで祖母にひっついて離れませんでした。
入れ替わり立ち替わり看護師が訪室しては点滴交換や体調の変化を把握していて、その姿にかっこいいなーと思うものの、看護師になりたいとは思いませんでしたし憧れもありませんでした。

ではなぜ、私は看護師の道を志したのか?

それは大好きな祖母が入院生活1ヶ月が過ぎようとした頃、日に日に弱っていく祖母にとうとう余命宣告が言い渡された時でした。
手術の成功率はわずか10%
アクティブな祖母は外出できない制限された環境がよほどストレスだったとでしょう。
残していく孫の私たちのことも気がかりでしょうがないと時々口にしていました。

そんな時、祖母がボソリと呟きました
『家に帰りたい、家に看護師さんでもいたらなあ、、』

たったこと一言で、私はナースへの道を志しました。この時、高校2年生の3学期、2月の出来事でした。
次の日に進路指導の先生に理系に進みたい、看護師になりますと宣言し高校三年生から大幅に進路を変更。
不思議と担任や進路指導の顧問は私が看護師になることに全く違和感もなくしっくりきたようでした。

その日の夕方下校帰りに祖母に
『私看護師になるから家に帰ろう!』
そう伝えると、祖母はみるみるうちに元気になり検査数値も良くなっていきその1週間後に退院。
“病は気から”
この言葉を学びました。

そんな私は猛勉強しストレートで看護学校に入学し国家試験も合格

もちろん、ナースとしての道に辿り着くまでの挫折も多く、嫌なことや理不尽なことは後を断ちません。

ですが、祖母はあれからなんと15年も
長生きしてくれています。
時々入院しては検査したりとする時もありましたがコロナ禍でも一度も罹らずに過ごしています。
そんな私は今では訪問看護師として主任を務めています。
在宅で生活する患者様たちに
“その人らしくいられるよう”看護と医療を提供しています。
自分の道標になってくれた祖母
嬉しかったのは看護師はあなたにとって天職だと言われることが多々あったことです。
それを考えると、祖母の病気は私の人生を変えるきっかけをくれた出来事だったと思います。

あの時、看護師としての道へ進まなければ
祖母は長生きしていなかったかもしれません。
天真爛漫な祖母
人の世話を焼くのが好きな祖母
自分のことより私たち孫のことを思ってくれる優しい祖母

もしかすると、こうなる人生だったのかなと思うようになりました。
お盆で帰省中、ちょうど昔を思い出して話していた時に見つけたこの記事、この出会いもまた必然だったのかもしれません。
畳の上でスヤスヤお昼寝している祖母の隣で書きました。
おばあちゃん
私看護師になって良かったよ
いつも祖母に会うとそう思います。
そんなたくさんのきっかけをくれた祖母がこれからも長生きできるように私は看護師として頑張っていきたいです。


#あの選択をしたから

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