2025年旅はじめは恒例の奈良・京都 その1
京・冬の旅と三十三間堂の楊枝のお加持というよりも通し矢の日
今年は1月12日が三十三間堂の通し矢の日ということで、その前後の日も含めて京都に行くことにした。通し矢は弓道をしている新成人が参加するというので、毎年ニュースになる恒例行事となっている。実はその日は後白河法皇の故事にゆかりのある頭痛平癒の『楊枝のお加持』という法要が行われ、しかも無料公開日となっている。この日限定のお守りもあるので、頭痛持ちの自分は毎年いただきに行っている。
そして、いつも旅行はじめになっている。
初日は奈良へ
新幹線で京都に向かう時、前日の雪が気になった。天気は持ち直していたので途中の富士山はとても良く見えて、ウトウトしていたところ車内アナウンスで目が覚めてしっかり写真を取ることができた。
雪は心配するようなことはなくて、関ケ原から米原のあたりが積もっていただけで、新幹線は時間通り京都についた。
そのまま近鉄に乗り換えて、奈良に向かった。奈良に行くのは京都よりもホテル代が安いこと、観光客が多すぎずゆったりとできること。つまりはのんびり歩けるのがいいし、駅チカのホテルで周辺の食べ物やでのんびりできる。ちなみに大阪にも1時間程度で行けるので、交通の便も悪くないのもいい。
大河ドラマ「光る君へ」の紀行で紹介されていた、元興寺に行ったことなかったのに気がついたので、今年こそと行ってみた。鎌倉時代の建物が残っていて、しかも前身の飛鳥寺ゆかりの物もあり建物自体がタイムカプセルという話が印象的だった。国宝の五重小塔が入っている収蔵庫では、文化財保護の方法が紹介されていて、トライ・アンド・エラーを繰り返して最適な方法をとった話も展示されていた。失敗しちゃいましたエピソードは確かにあるあるだなぁと思いながら、少しほっこりしていた。
二日目からは京都
この週からは『京 冬の旅』が始まり、期間限定での公開の寺院もあるので楽しみにしている。大河ドラマでの縁の地があると、そういう場所も対象になっているので、予習にももってこいだったりする。
もう一つ今年のテーマは、なるべくバスに乗らない。地下鉄や私鉄を利用して多少歩くのも我慢する。特に12日は都道府県女子駅伝があり、北大路とその周辺の道路が時間で規制もされる。これは当たったらそれはそれで面白いのだけれど。バスから選手を見たり、ちょうどデッドヒートの場面に立ち会った事もあった。
この日は建仁寺・西来院と清水寺・随求堂に行った。
清水寺周辺の道は本当に観光客が多くて、まともに歩くことができないくらいだった。お寺も本堂の方はすごい人だったが、特別拝観のこのお堂は別料金ということもあって、待たずにお参りできた。このお参りのお目当てはお堂の下の暗闇の中数珠と壁伝いに回る「胎内巡り」ができること。長野の善光寺の戒壇巡りと同じようなもので、こちらは梵字の刻まれた石に触れるというものだった。ここまでが結構長いのだが石はライトが当てられていてわかりやすい。しかしここで壁から手を離すと入口に戻ってしまうので要注意。一方通行なので、また出口を目指さなくてはならなくなる。自分は失敗して戻ってしまったので、新年早々恥ずかしかった。
次には下鴨神社へ。
ちょっと不思議は順番になったけれど、下鴨神社へは御朱印が目的だった。池田理代子さんのイラスト入りの御朱印がいただけるということだった。
その後はこの旅のきっかけの三十三間堂に行き、楊枝のお加持を受けてお守りをいただいた。ここでは、清浄歓喜団も買えるのでそれも楽しみの一つだったりする。