【開催レポート】GUP特別企画「フィンランド式STEAMワークショップ」
こんにちは!GUPは、10月22日にユバスキュラ(フィンランド)Kristof Fenyvesiさんと矢田匠さんをお迎えして、フィンランド式のSTEAMワークショップを開催しました。
今回のワークショップは、ゲストのお二人によるフィンランドのあれこれに関するレクチャーと、実際にモデルを組み立ててウイルスのカタチに秘められた謎を探る二部構成で進めていきました。
ではさっそく、各パートの内容を見てみましょう!
最初のレクチャーでは、フィンランドの国民性や風景から、先進的といわれる教育システムまで、幅広いフィンランドの情報をお話しいただきました。個人主義で、合理的なフィンランド人の性格をほかの国と比べて整理してみたり、ゲストのお二人のお子さんの成長と共に見るフィンランドの各年齢に合わせた教育のカタチなど、フィンランドについて楽しく、教科書にはない、より現地の目線から教えていただきました。
なかでも、コーヒーを飲みながら一息つく場所として存在する職員室の在り方や、0歳の時から行われる自己評価のシステムは日本とは異なる北欧の教育が体現されたものであり、参加者からも「ここで過ごしていたらどうなっていたかな?」など、活発にコメントが寄せられました。
机の上にはお二人から頂いたフィンランドのベリーを使ったチョコレートなどのお菓子が並び、カジュアルで明るい空気間の中で、異なる年齢層の参加者がレクチャーを楽しんでいました(^▽^)
そんな空気間の中で、2つ目のパートであるCOVID-19のモデルについて話が進みました。COVID-19は、私たちを分断したものであると同時に、誰もがモデルを見て共通の認識を持てる、ある意味では私たち皆を繋いだものでもある、とKristofさんは話します。そこから着想を得て作られたのが、今回のワークショップの目玉でもあるウイルスのモデルキットです。
参加者の皆さんは優秀だよね、というゲストのお二人の一声で、説明書なしで、サッカーボール型のウイルスモデルを作成しました。
年齢や初対面の相手であることも関係なく、各グループで話し合いながら、モデルを完成させ、一番早くモデルを完成させた参加者には、金のトナカイのマグネットが贈られました。
このモデルは、簡単なおもちゃのようでありながら、見方によっては図形の構成からオイラーの定理を、モデルの形からウイルスや自然界の炭素原子を連想させるものでもあり、子供から科学に詳しい開発第一人者の高齢男性まで、全世代が同じように楽しめるモデルです。
これは、フィンランドの0歳児から一貫したひと続きの教育を暗に体感できるものでした。
ワークショップの最後には各々が作成したモデルとともに記念撮影を行いました。
個人的に一番印象深かった部分は、フィンランドの少人数の中で行われる、一人一人の考えや長所短所を生かす教育システムです。参加者からも「ここで育ったらどうなっていただろう」という声が寄せられたように、日本の教育とは大きく違うシステムはとても興味深く、真新しいものでした。
参加者たちは、さまざまな年代・バックグラウンドを持つメンバーに緊張しながらも、レクチャーやモデル作成を通し、それぞれの今の活動やワークショップの感想など、さまざまな視点から会話を楽しんでいる様子がうかがえました。
今回のワークショップは夜7時から9時までと夜間の開催となりましたが、参加してくれた皆さんは終始活気があり、名残惜しい様子で帰っていく素敵なイベントとなりました。参加者の方々からは、「フィンランドの教育事情を知ることができて勉強になった」、「現実と数学や化学の分野が繋がっているということが実感でき、大変面白かった」などのご意見をいただきました。
これで今回のGUP特別企画「フィンランド式STEAMワークショップ」の振り返りを締めくくりたいと思います。
また次のイベントでお会いしましょう!
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